† Happy Birthday LAVI 〜2009〜 †






 今日は8月10日!!
 何の日か、皆知ってるさ?
 え?わかんない?
 ショック・・・今日は俺の誕生日さぁ!!


 Happy Birthday LAVI 〜2009〜


 現在8月10日17:39

 「はぁ・・・こんな日に任務なんて・・・ついてないさぁ。」
 そう呟きながらAKUMAを次々に倒していく青年がいた。
 その青年の名はラビ。
 彼の誕生日は8月10日。つまり今日だ。
 「せめて明日が良かったさ〜。」
 そう言ってイノセンスの槌を振り落とす。
 「ギャァアアアア!!!」
 そして、最後のAKUMAを倒した。
 「コムイの奴、もしかして俺の誕生日忘れてる?」
 ラビは何事もなかったかのように汽車で待つファインダーの元へ向かった。


 現在8月10日18:03

 「もう終わったのですか!?流石です!エクソシスト様!!」
 ファインダーの男が尊敬の眼差しをしながら言う。
 しかし、ラビの心は晴れない。
 「エクソシスト様?どうなさいましたか?」
 そんなラビを心配したのか、急に心配そうに声をかけてきた。
 「・・・・・・なぁ、今日が何の日かわかるか・・・?」
 ラビはファインダーに聞いた。
 「え・・・?・・・すみません、私にはわかりません・・・。」
 ファインダーは申し訳なさそうに言う。
 「そうか・・・ま、気にすんなさ♪」
 ラビは笑顔で答えた。
 「は、はい。」
 ファインダーは少し申し訳なさそうな顔をしたがすぐにもとの表情に戻った。
 「ははは・・・。」
 (うっそ〜!!俺の誕生日知らないんさ!?
 じゃあコムイも・・・?
 い、いや!この人はたまたまさ!!
 たしかにユウは長期任務だったから忘れられてたけど俺は今日任務が入ったし・・・
 ・・・忘れられてないよな?
 ・・・なんか不安さ・・・)
 ラビの不安も乗せながら汽車は教団へと向かうのであった。

 キイィィィィィィィ

 ・・・と思いきや急停車した。
 「な、何事さ!?」
 ラビが椅子から落ちそうになりながら言う。
 「汽車が急停車したみたいですね。」
 ファインダーが冷静に答える。
 「きゅ、急停車!?いったい何でさ!?」
 「わかりません・・・。」
 ファインダーがそう言と、他の人々がざわめき始めた。
 『お、おい!!人がホームに飛び降りたって本当か!?』
 『自殺かよ・・・』
 『いい迷惑だな。』
 「・・・と言う事らしいですよ。」
 「そうらしいさね・・・。」
 (何でこんな日に!?)
 ラビは飛び降りた人を恨みたくなった。


 現在8月10日21:51

 やっと教団近くまでついた二人。
 「まさか汽車が途中で急停車するとは思いませんでしたね。」
 ファインダーが予想外。というような顔で言った。
 「あぁ。そうさね・・・。」
 「でも、飛び降りた人、無事でよかったですね。」
 「そうさね・・・。」
 (あ〜もう10時さ!!
 やっぱり俺、忘れられてるんじゃ・・・)
 「あ、教団が見えてきましたよ。」
 と、ファインダーが言うと
 「ホントさ!!急げ!!」
 ラビはまるで幼子のように走っていった。
 (急ぐさ!!はやく皆のとこ行って・・・
 プレゼントを貰うんさ!!)

 ツルッ

 「うわ!!」
 ラビは石に躓き、転んだ。


 現在8月10日22:05

 「ついたさ〜!!んで、皆は何処さ?」
 ラビは皆を捜した。
 談話室―司令室―風呂―食堂―修練場
 とにかく捜してまわった。
 しかし誰もいない。
 「あれ、おかしいさ?皆どこ行ったんさ!?」
 ラビがそう言いながら捜していると
 「誰か・・・居るのか?」
 どこからか声がした。
 「誰さ!?」
 ラビは声がするほうに向かった。すると、そこには・・・
 「ラビ、ラビか。どうしたのだ?」
 へブラスカがいた。
 (どうしよ・・・さすがにへブラスカからはプレゼント貰えないよな〜)
 「ラビ?」
 「あ、いや、皆どこ行ったんかな〜って思って捜してたら此処に来たんさ。」
 ラビがそう言ったとたん、急にヘブラスカが深刻そうな顔をした。
 「皆が居ない?どういう事なのだ・・・?」
 「えっ、へブラスカにも分からないんさ?」
 ラビは不安になった。
 「わからない・・・皆が居ないなどと・・・。」
 「そうか・・・ありがとさ。ヘブラスカ!!」
 ラビは別のところを捜すべく走った。
 なのでラビにはヘブラスカがわずかに微笑んだ事など分かるはずはなかったのだ。


 現在8月10日23:45

 「居ない・・・誰も居ないさぁ・・・。」
 ラビはあれから捜しまわったが誰も居なく、ただただ時間が過ぎていっただけであった。
 「それにしても・・・眠いさぁ・・・。」
 ラビは眠そうに欠伸をした。
 「んにしても、何でだれも居ないんさ?・・・まさかAKUMA・・・?」
 ラビはそう思ったが
 「いや、そんな事はないだろう。」
 すぐに撤回した。
 何故なら教団には元帥達も居たからだ。
 元帥達が戦えば、戦った痕跡くらいは残るだろう。
 しかし教団内は傷1つもなかった。
 「皆・・・どこ行ったんさぁ・・・。」
 ラビの瞼が下がってきた。
 眠い。しかし寝てなどいられるか
 皆を捜すまで―寝てられないさ
 しかし、任務の疲れがいっきに襲い掛かってきた。
 もう、限界に近かった。
 「リナリー・・・アレン・・・ユウ・・・ジジイ・・・。」
 意識が葛藤する中、ラビはついに眠りに落ちてしまった。


 現在8月11日8:31

 「ん・・・今何時さ・・・。」
 ラビは起き上がり、眠そうに眼をこすった。
 「・・・あれ?何で俺ちゃんと布団で寝て・・・?」
 ラビの体はちゃんと自室の布団の中にあった。
 「あ、今何時さ!!」
 ラビは時計を見る。
 そしてガッカリした。
 「もう・・・11日さぁ・・・俺の誕生日って・・・。」
 ラビは「ハァ」とため息をつきながら布団から降りた。
 「でも、何で俺、布団の中で寝てたんさ・・・??」
 ラビの頭の中は「?」で一杯だった。


 現在8月11日8:45

 ラビは不思議でしかたがなかった。
 昨日誰も居なかった教団(正確に言うとヘブラスカ一人が居たが)
 そして床で寝てしまったにもかかわらず布団の中に居た自分。
 「いったいどうなってるさぁ??」
 ラビが考えていると、部屋のドアが開いた。
 「!!!誰さ!!!」


 現在8月11日8:53

 キィィィ
 音を立ててドアが開く。
 そしてそこから出てきたのは白髪(はくはつ)の少年アレンだった。
 「え?アレン??」
 「アレン君、ラビ、起きてる??」
 コムイらしき声もする。
 「はい。起きていますよ。」
 コムイらしき声に答えるアレン。
 ラビは驚きで声が出なかった。
 「あれ?ラビ?ラビ、返事してくださいよ〜。」
 アレンが心配そうにラビに声をかけた。
 「チッ。何で俺がこんな事を・・・。」
 ユウらしき声もする。
 「こら、神田。そんな事言ったら駄目。」
 リナリーらしき声もする。
 「・・・たい・・・。」
 「え?今なんて言いましたか?」
 「一体どうなってるんさーーー!!!」
 ラビの突然の叫びに皆が引いたのは言うまでもなかった。


 現在8月11日9:07

 「いったいどういう事なんさ!!」
 ラビは部屋から出て、廊下で皆に問うた。
 「昨日あれほど探したんさ!!なのに、皆居なかったさ!!どういう事なんさ!!」
 「ま、まぁラビ、落ち着いて・・・。」
 コムイがラビを止めようとする。
 「さっさと答え・・・
 「ら、ラビ!落ち着いてください!!」
 アレンがラビの目の前に立ってそう言った。
 「アレン・・・。」
 「これにはワケがあるんです。」
 「ワケ??」
 「はい。そうです。ですからコムイさんの話を聞いてください。」
 「お、おう・・・。」
 「じゃあ説明するよー☆」
 コムイは説明を始めた。


 現在8月11日9:17

 「・・・・・・・・・。」
 ラビは呆れてものが言えなかった。
 「ラビ?聞いてる??」
 「ワケがわかんないさ・・・。」
 「え?えっとね、面倒だから簡単に説明すると、君に仲間の大切さを改めて実感してもらうために君を一人にしたんだよ〜。ま、へブ君は動けないから居たけどね〜。」
 「・・・・・・何でよりによって俺の誕生日にやったんさ?」
 「え?何となく。」
 「・・・・・・・・・・・・。(こいつ・・・)」
 でも強ち間違っては居ないかもしれない。
 たしかにあれほど不安になった事は無かったかもしれない。
 つまり、普段の自分にとって「仲間」があたりまえになって来ているという事だ。
 (でも、だからって誕生日にやるか!?)


 現在8月10日9:24

 「あ、そうそう。君に言わなければいけないことがあるんだ。」
 コムイがそう言った。
 「な、何さ?」
 「せーの、」


 「HappyBirthdayLAVI!!!」


 その言葉と同時に贈られるプレゼント。
 皆満面の笑みで渡してくれた。
 「こら神田、今言わなかったでしょう。」
 「うるせぇな。別に良いだろ。」
 「も〜・・・。」
 ・・・いや、若干一名笑顔ではなく睨んできたが。
 「おめでとう!!」
 「おめでとう!ラビ!!」
 「おめでとうございます!ラビ!!」
 「皆・・・ありがとさぁ!!」
 ラビは満面の笑顔になった。


 やっぱり仲間は大事さぁ!!




Fin.

 

















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