† GlitterU †






 「・・・っこの、裏切り者!!」
 アレンの部屋に入り、チェスの盤上を見た途端、ラビは、絶望的な声を上げた。
 「裏切り者って・・・別に、裏切ってないですよ」
 大げさだなぁと、目を逸らして苦笑するアレンに向き直り、ラビは更に声を高める。
 「じゃあ、卑怯者って呼んでやるさ!!盤上をいじんなって言ったろ!?」
 「いじるも何も・・・僕の番だったから、一手進めただけでしょ」
 「アレン・・・ちょっとそこに座れ!」
 びしぃっ!!と、ラビはアレンの定位置であるベッドを示し、自身は椅子を引き寄せて、どっかりと座った。
 アレンが、おとなしくベッドの上に、ちょこんと座るのを待って、ラビは二人の間に置かれたチェス盤を示す。
 「ここまで進めて、俺は、既にお前の力量を量ってたんさ!
 その上で、完膚なきまでに叩き潰し計画発動の布陣を敷いていたのに!!」
 「・・・やな計画」
 「イカサマポーカーで、散々勝ちまくった奴の言うことか!!」
 だんっ!と、激しく拳を打ちつけられ、テーブルのチェス盤が一瞬、宙に浮いた。
 「ハイ・・・ゴメンナサイ・・・・・・」
 真剣に怒っているラビに、アレンは鼻じろんで謝る。
 「なのにお前と来たら、リナリーに駒を触らせやがって・・・・・・!!
 俺の布陣がめっちゃくちゃじゃねぇか!!」
 「えー・・・た・・・助けてもらってなんか、ないですよ・・・・・・?」
 思わず目を逸らして、嘘をついたアレンに、ラビは更に激昂した。
 「アホか!!バレバレだっつーの!!お前にこんな手が差せるか!!」
 リナリーが進めた一手は、惨敗気味だった黒を生き返らせ、更には活路をも開く、鋭いものだった。
 「この教団の中でも、チェスで俺に勝てる人間は少ない・・・!その上、優勢な布陣を逆転させられる人間なんて、それこそ片手の数もいないんだよ!!」
 「あ、そのうちの一人がリナリーなんだ!すごいなぁ・・・・・・ご・・・ゴメンナサイ・・・・・・!!」
 普段の飄々としたラビからは予想もつかない、もの凄い目で睨まれて、アレンは蛇に睨まれたカエルのように縮こまって謝る。
 「アレン」
 すっかり据わった目をしたラビに、低い声で名前を呼ばれ、アレンはびくりと顔をあげた。
 「ちょーっとは手加減してやろうと思ってたけど、予定変更さ!叩きつぶーす!!」
 「えええええ?!」
 「往生せいっ!!!」
 カンッ!!と、鋭い音を立てて、白い駒が大攻勢を開始する。
 ―――― こ・・・ここ・・・こっええぇ―――――!!!!
 ギロリと睨まれ、アレンは、震える手に駒を取った。


 その後、
 「チェ――――ックメイト!!!」
 ラビの凄まじい攻勢に、盤上、完膚なきまでに叩きのめされたアレンは、また、精神的にも叩きのめされた。
 「ま・・・参りました・・・・・・!」 
 「ふふん♪思い知ったか!」
 ぐったりとこうべを垂れたアレンに、ようやく機嫌の直ったラビが、嬉しげに笑って胸を張る。
 「もう一回やろーぜぇ♪今度はちゃんと、手加減してやっから」
 「・・・負けるとわかっているゲームをするのは・・・ゴメンナサイ、お相手します・・・・・・」
 剣呑な目で睨まれて、アレンは駒を並べ直した。
 「もー・・・そんなにチェスがしたいなら、格下をいじめてないで、強い人とやればいいじゃないですかー」
 「いいじゃん。イカサマカードで勝ちまくったお前に、仕返ししてるだけだもん」
 「あー・・・そうでしたね・・・・・・」
 そもそも、チェスを始めた理由がそれだった、と思い出し、アレンが苦笑する。
 「―――― ここで、チェスが強い人って、リナリーの他は誰?」
 手を考えながらアレンが問うと、ラビは、顎に手を当てた。
 「そうだな・・・ウチのジジィも強いけど、コムイもかなり強いな。
 科学班のメンバーは大体強いぜ。チェスは数学的だから、それを専門にしてる奴は、大抵強い」
 「ふぅん・・・じゃあ、科学班の人達とは、誘われてもやらないことにする」
 そう言って、駒を進めたアレンに、ラビは明るい笑声を上げる。
 「気概のない奴ゥー!」
 「いじめられるってわかってて、近づく人間がいますか?」
 「え?お前、そのタイプじゃないの?」
 「マゾですか、僕は・・・」
 「飛んで火に入る夏の虫って言うか、あっさり捕まってるように見えっけど?」
 「・・・・・・反論不可能」
 今までの経験を思い起こし、アレンは、抱きしめた枕に涙目を埋めた。
 「ううっ・・・みんなが僕をいじめるよーぅ・・・!」
 「弱者ぶりっ子してる余裕があったら、ゲームに集中するさ。お前の番だぜ?」
 「あ、ハイハイ」
 けろりとした顔を枕からあげて、アレンは盤上を見つめる。
 「ラビは、いつからこの教団にいるんですか?」
 用心深く手を進めて問うと、ラビは軽々と次の手を進めた。
 「ジジィの後継者に選ばれてすぐだから、8歳の時だな。
 今は記念すべき10年目さ」
 「ふぅん・・・じゃあ、その時にはもう、リナリーはここにいたんだ」
 手を進めたアレンが、何気なく言うと、ラビの、白い駒を持った手が止まる。
 「リナリーに聞いたのか?」
 「うん。物心つかないうちに連れて来られて、最初はすごく怖かったって。
 今とは全然違ったんだね―――― ラビ?」
 中々盤上に置かれない駒に、アレンが不思議そうに呼びかけると、ラビは我に返って駒を進めた。
 「あ・・・あぁ、そうだな・・・。
 コムイが室長になってからは、すっかり雰囲気が変わっちまったけど、昔は・・・・・・」
 ラビの脳裏に、様々な記憶が蘇る・・・表情のない子供達・・・非情な科学者達・・・異常な実験の数々・・・・・・。
 ――――・・・俺は『賢者』なんかじゃない・・・。
 耳に、幼い声が蘇った。
 「ラビ?」
 「ん?」
 「手が止まってますよ?」
 「・・・っあぁ、ワリ・・・・・・」
 「どうしたんですか、ぼーっとして?」
 「んにゃ。なーんでも」
 にっこりと笑って、駒を置いたラビに、アレンも笑みを浮かべる。
 「小さい頃のリナリーって、どんな子だったんですか?やっぱり、可愛かった?」
 「アレン」
 「なに?」
 急に真面目な声で呼ばれ、アレンは顔をあげた。
 「俺達『ブックマン』の性(さが)を負う者には、やすやすと語っちゃいけないことがある」
 「あぁ、裏歴史は、ブックマンにしか語っちゃいけないって・・・」
 「そんなもんより、もっと重大さ。
 乙女のプライベートは殺されても語るな!それが、不動の原則!」
 「・・・真面目に聞いて損した」
 深く吐息しながら、呟いたアレンに、ラビが軽い笑声を上げる。
 「けど、事実だぜ?リナの事をしゃべって嫌われるくらいなら、俺は、から竹割り覚悟でユウの失敗談を語るね!」
 「え?!ホントに?!神田の失敗談って、どんなの?!」
 「・・・だから、俺を死地に追いやるなよ」
 目をキラキラと輝かせて、話をねだるアレンに、ラビは苦笑して次の駒を進めた。
 と、
 「ラッキー♪チェーック!」
 「え?!」
 アレンのコールに、驚いて盤上を見ると、既に白は強い駒を失い、キングの前には黒い駒が立ちはだかっている。
 「あはははは!ラビってば、ぼーっとしてるんだもん!1勝ゲーット!!」
 「こ・・・この卑怯者!!」
 「何言ってるんですか!勝負中に隙を見せる方が悪いんですよ!」
 アレンの嬉しそうな笑い声は、小さな部屋から溢れ、外にまで漏れ出た。


 「あら・・・楽しそう・・・・・・」
 たまたま部屋の外を通りかかったミランダは、既知の少年の、楽しそうな笑声に、口元をほころばせる。
 「でも・・・アレン君の声が聞こえるってコトは・・・・・・」
 呟いて、ミランダはげっそりと壁に懐いた。
 「どうしよう・・・!また迷っちゃった・・・・・・!」
 ミランダが受け容れられて間もない教団本部は、広い上にどの階も同じようなしつらえで、方向を見失いやすい。
 「私のお部屋は、どこに行ってしまったの・・・・・・」
 そのまま、ずるずると床にへたり込んでしまうと、
 「ミランダさん?具合でも悪いんすか?」
 と、声がかけられた。
 「リ・・・ッリーバーさんっ!!」
 ミランダが驚いて顔をあげると、目の前に、やつれた科学班班長の顔があった。
 「どうしたんすか?座り込んじゃって・・・」
 「えっと・・・あのっ・・・・・・」
 真っ赤になって、顔を俯けるミランダに、リーバーは目元を和らげる。
 「もし暇だったら、ランチに付き合ってくれませんかね?」
 「え・・・?」
 「そのあと、部屋まで案内しますよ?」
 「はっ・・・はいっ!!お願いします!!」


 「あ・・・!室長!班長がナンパしてやがります!!」
 「えぇっ?!ホントに?!」
 ジョニーの指摘に、コムイはじめ、科学班のメンバー達が、モニターの前にたかった。
 「酷いよ、リーバーくぅぅぅんっ!!ボクに激務を押し付けて、自分はデートだなんてぇぇぇぇ!!!」
 「それは元々アンタの仕事でしょーが!!」
 「班長が徹夜で上げて、後はアンタのハンコ待ちの書類っすよ!!」
 切なく泣き崩れたコムイに、次々とメンバー達の怒声が刺さる。
 「けど班長、部屋で爆睡するっつってたのに、タフだなぁ・・・」
 「今日で完徹4日目でしょ?いい加減にしないと、ぶっ倒れますよ、あの人」
 気遣わしげにモニターを見守るメンバー達に、コムイは感心したように頷いた。
 「がんばるねぇ、リーバー君」
 「誰のせいで4日も完徹したと思ってんスか!!」
 途端、メンバー達の総ツッコミを受けて、コムイが首を傾げる。
 「誰だろ?ボク?」
 「アンタ以外にいるか――――!!!」
 疲労のあまり、精神的余裕のないメンバーの激しい突っ込みを、しかし、コムイは飄々と聞き流して、呟いた。
 「あ、リーバー君、ヤラシー。ミランダさんを連れ出しちゃったよ」
 と、メンバーの関心はコムイから反れ、モニターのリーバーへと向かう。
 「ええ?!クロコダイル・ダンディーのクセに、手ェ早っ!!」
 「故郷のコアラが泣いているぞ!!」
 「カムバック!純朴なオーストラリア青年!!」
 「ロンドンに行ってもスレたりしないと、カンガルーに誓った言葉を忘れたか!!」
 「有袋類に好かれてるんだねぇ、リーバー君」
 オーストラリアの住民に対して、激しく偏見的な言葉を並べるメンバー達に、コムイは陽気に笑った。


 「すみませんねぇ、つき合わせちゃって」
 ジェリーに無理矢理持たされたランチバスケットを手に、ミランダと一緒に庭に出たリーバーは、んーっ!と、伸びをして、夏の薫り高い花々が洗い上げた空気を、胸いっぱいに吸い込んだ。
 「お疲れみたいですね。お仕事、大変ですか?」
 「大変スよぉ。なんたって、上司がアレっスからね」
 リーバーの陽気な言い様に、ミランダも口元をほころばせる。
 「リーバーさんが科学班の研究室から出たのも、久しぶりですものね」
 「へ?なんで知ってるんスか?」
 不思議そうに問い返したリーバーに、ミランダの顔が赤く染まった。
 「いっ・・・いえっ!!あの!!リ・・・リナリーちゃんが、皆さんの事を心配していて・・・・・・!」
 焦ってリナリーの名を口にしたものの、中々研究室から出てこないリーバーの事が気になって、自分から様子を聞いたというのが、本当のところだ。
 が、リーバーは、明らかに怪しい彼女の様子に全く気づく様子もなく、深く頷いた。
 「そうなんスよ。こないだから室長が、執務サボって、なんかの研究に夢中になってるんス。
 それで俺がヤツの・・・あ、イヤ、あの人の分まで書類仕事やんなきゃいけなくて、出られなかったんスよね・・・」
 「まぁ・・・大変でしたね・・・・・・」
 本気で気遣わしげな顔をするミランダに、リーバーは照れたように笑う。
 「なんか、みんなに心配かけちゃってんなぁ・・・。
 ジェリー料理長が、食堂は満席だから出て行け、なんて、謎な事を言ってたのも、彼女なりに気ぃ使ってくれたんすかね」
 あんなに席はすいていたのに、と、呟くと、ミランダはまた顔を赤くした。
 「え・・・えぇ!!そうですね!!きっとジェリーさん、リーバーさんに外の空気を吸わせてあげようと思って・・・・・・!!」
 乙女のハートを持つ料理長は、中々進展しない二人を後押ししようと、異様に張り切っていて、なにかとミランダに協力してくれる。
 が、ミランダは、ジェリーが作ってくれたチャンスを、うまく生かすことができない自分の不器用さを、もどかしく思うばかりだった。
 「・・・アレ?!」
 「ど・・・どうしたんですか?!」
 突然、頓狂な声を上げたリーバーに、ミランダが驚いて問い返す。と、
 「どうしたもこうしたも・・・俺が以前来た時には、ここにベンチがあったように思うんスけど・・・・・・」
 「あら・・・・・・?」
 そう言われれば、と、ミランダも目を見開いた。
 きれいに整えられた花壇を見渡せるように、庭の中ほどにはベンチが置いてあったはずだが、今はそれがない。
 「変ね・・・昨日までは・・・・・・」
 言いつつ、キョロキョロと辺りを見回したミランダは、側の立木に貼られた紙に目を留め、硬直した。
 『花壇整備のため、ベンチを一時移動します!新設置場所はコ・チ・ラ!』
 妙に可愛らしい文字は、あの料理長の筆跡・・・・・・。
 そして、片隅に描かれた『新設置場所』の地図は、人目につかない、庭の外れを示していた。
 ―――― ジェリーさん・・・!行動早っ・・・!!
 明らかに、ミランダ達を二人きりにするためだけに、ベンチは移動されている。
 ランチの件と言い、料理長の手早さに、ミランダは舌を巻く思いだった。
 しかし、
 「随分遠くにまで移動してんな・・・」
 傍らで、呆れたように呟くリーバーに、見透かされているのではないかと、ハラハラする。
 が、リーバーは全く気にしていない様子でミランダに向き直った。
 「ま、いっか。今更食堂に戻るのも面倒だし、行きますか」
 「はい!」
 ―――― ジェリーさん、ありがとう!!
 先に立って歩き出したリーバーの後ろに、ミランダは、足早について行った。


 「ジェ・・・ジェリー・・・!どう・・・・・・?!」
 「大っ成功よ、リナリー!!」
 灌木の茂みに、大きな身体を縮めていたジェリーは、張り紙をした木の高枝に潜んでいたリナリーに、親指を立てて見せた。
 「もう降りて来ていいわよ!」
 言われて、リナリーは、身長の何倍もある高さから、鳥のように軽々と舞い降りる。
 「よくやったわ、リナリー!さすがに早いわね!」
 屈強な料理長に、がっしりと抱きしめられて、リナリーは苦笑した。
 「・・・私、脚力はあっても腕力はそれほどじゃないんだから、重いベンチを一瞬で運ぶのは、もう勘弁してね」
 「あぁんっ!ゴメンねェ!だけど、これもミランダのためなのよ!」
 「うん、わかってる」
 にこ、と、微笑むと、更にぎゅう、と抱きしめられる。
 「うふん、イイ子!!大丈夫よぉ!アンタにも、ちゃーんと協力してアゲルからぁ!」
 言うや、ジェリーはガッシ!と、逞しい腕をリナリーの肩に回し、彼女を引きずるように歩き出した。
 「今日はなにを作りましょうか?アレンちゃんはねぇ、最近、アジアンスイーツにはまり出したみたいよぉ?」
 「そ・・・それ、包丁使う?皮むきとかする?!」
 不安そうにジェリーを見上げるリナリーに、彼女は深く吐息する。
 「アンタ・・・お料理が上手になりたいんなら、まず、包丁を使えるようになんなさいよ・・・」
 「・・・標的に当てるのは得意よ?」
 「それは料理には、いらない技術なの!ホント、困った娘ねぇ」
 ジェリーは苦笑しながら、リナリーを厨房へと連行していった。


 「ちょ・・・ちょっと待って、ラビ!!こんなの酷い・・・・・・!!」
 惨敗なんてものじゃない・・・キング以外の持ち駒が、ほとんどなくなってしまった盤上に、アレンが情けない声を落とす。
 が、非情な相方は、にやりと笑って、取り上げたばかりの黒い駒を弄んだ。
 「お前が俺にやったことに比べれば、可愛いもんさ、こんなもん」
 「だって!!いくらなんでもこれ・・・!!」
 嬉しげに笑うラビに、アレンが、とうとう涙声になる。
 それもそのはず、とうに勝負はついていたのに、ラビは中々チェックメイトに行こうとはせず、いたぶるように次々と黒い駒を取り上げて行ったのだ。
 が、それすらも既に、限界に達している。
 「さーぁ!そろそろ言っちゃおうかなぁー?チェーック・・・」
 メイト!と、結ぼうとした瞬間、
 「おじゃまします♪」
 可憐な声と共に現れた少女が、目測を誤ってテーブル上に舞い降り、チェス盤をひっくり返した。
 「んぎゃ――――――?!」
 最後の一手を邪魔されたラビは絶叫し、止めを免れたアレンは、「女神様!!!」と、歓呼して迎える。
 「あ・・・ごめんなさい、私・・・・・・」
 気まずそうに足元を見下ろしたリナリーに、ラビが激昂した。
 「リナの馬鹿!!おてんば!!乱暴者――――っ!!!」
 「なに言ってるんですか、ラビ!!リナリーは女神で天使で聖女です!!」
 「アホー!!女神がダークブーツ発動して飛び込んでくるか!!俺の完全勝利が――――っ!!!」
 「え・・・えと、ゴメンね、ラビ・・・」
 すとん、と、テーブルから降りて、チェス盤を拾おうとしたリナリーを、アレンがとどめる。
 「いいんですよ、僕がやります」
 「でも、私がひっくり返しちゃったから・・・」
 「助かりました・・・!ラビに止めを刺される所だったんで・・・・・・!!」
 にっこりと、晴れやかに笑うアレンに、リナリーも笑みをこぼした。
 「・・・ところで、なんの用だったんさ、リナリー?なんか、緊急事態か?」
 ぐったりと、椅子の背もたれに顎を預けるラビに、リナリーは、笑みを引きつらせる。
 「え・・・と・・・ラビ、怒らない・・・・・・?」
 「確約はできないさ・・・・・・」
 上目遣いで言うリナリーに、激しく嫌な予感がして、ラビが低く呟いた。
 「・・・初挑戦、エッグタルトのケータリングに来たの」
 とん、と、改めてテーブルに置かれたチェス盤の上に、大量のタルトが入ったバスケットを置かれ、ラビが更に脱力する。
 「・・・用はそれだけか・・・・・・・・・!」
 「まぁ・・・そうね・・・・・・」
 「リナのアホー・・・!!」
 「ラビ!レディにそんな口きいちゃダメです!
 リナリー、座ってください!お茶淹れますね!」
 上機嫌のアレンにぴしりと言われ、ラビは背もたれを抱いた腕に顔を埋めた。
 「もー嫌さ!せっかくの勝負を、何度も邪魔して!!」
 「なにが勝負ですか、いじめっ子」
 「その言葉、のしつけて返すさ!!」
 「ゴメンってば・・・。相変わらず、ゲームに熱くなるのね、ラビって」
 「本気にならないゲームなんて、ゲームじゃないさ!!」
 「引き際を誤ると、取り返しのつかないことになりますよ―――― ハイ、リナリー♪」
 リナリーにマグカップを渡しながら、機嫌よく笑うアレンを、ラビがきつく睨みつける。
 「・・・俺も邪魔してやるさ」
 ぽつりと呟くと、リナリーが目を細めてラビを見た・・・その視線は冷え冷えとして、こめかみには青筋が浮かんでいたが、ラビは負けず、にっこりと笑い返す。
 「俺も一つもらってい?」
 「えぇ、どうぞ!」
 突如、戦いの火花を散らし始めた二人の間で、アレンは、不思議そうに首を傾げた。


 「い・・・いいお天気ですねぇ・・・・・・」
 リーバーと並んでベンチに座ったミランダは、そう言って空を見上げた―――― ロンドンの空は、今日もどんよりと曇っている。
 「まぁ、雨が降ってないだけマシっすよ」
 がっくりと肩を落としたミランダに、リーバーが陽気に笑った。
 「も・・・もう、お体は・・・・・・」
 「とりあえず栄養剤ブチ込んで、4日間は保たせました。こう見えても中々丈夫なんすよ、俺」
 「はぁ・・・・・・」
 そういうのを丈夫と言うのだろうかと、かなり訝しく思いながら、ミランダは曖昧に笑う。
 「まぁ、固形物が摂取できるまでに回復したのは、ミランダさんのハーブティーのおかげかも知れないっすね!」
 「え?!ほ・・・本当ですか?!」
 ぱぁっと、顔を輝かせたミランダに、リーバーはサンドイッチを頬張りながら頷いた。
 「あんまりコーラばっか飲んでっと、コカイン中毒になるからヤメロって、室長に言われてたんすよね。でも俺、コーヒーも紅茶も、あんま好きじゃなくて・・・」
 「あら・・・じゃあ、どうしましょ。今日はハーブティーを用意してないんです・・・・・・」
 困ったように、普通の紅茶を入れたティーポットを持ち上げたミランダに、リーバーはティーカップを差し出す。
 「いっすよ。ミランダさんが淹れてくれたんなら、おいしいでしょ」
 その言葉に、ミランダは、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
 「お・・・おいしいかどうかはわかりませんけど・・・・・・」
 俯いたまま、リーバーが差し出したカップを受け取り、紅茶を注いでやる。
 「こ・・・今度は・・・ちゃんとハーブティーを用意しますから・・・・・・!」
 笑みほころんだ顔を上げた途端、目が点になった。
 「リ・・・リーバー・・・さん・・・?」
 「・・・・・・・・・・・・」
 「リーバーさん?寝ちゃったんですかぁっ?!」
 会心の笑顔だったのに!と、嘆くミランダの隣で、リーバーは、安らかな寝息を立てていた。


 「・・・っ室長!!あの馬鹿、こんな時に寝やがりました!!」
 「おーや。スイッチが切れちゃったんだねぇ。4日も寝てないと、こんなこともあるよねー」
 モニター越しにリーバーとミランダを凝視していた科学班メンバーたちが、悔しげに絶叫するが、コムイは我関せずと、提出書類に承認済みのハンコを押していく。
 「うぁぁ!!すっげもどかしい!!すっきりしねぇぇ!!!」
 「いくらクロコダイル・ダンディーっつったって、鈍いにも程があるだろ!!」
 「イヤ、あの人、基本的に化学オタクだから!数式で割り出せねぇ問題は、てんでダメなんだよ!!」
 「ミランダさん、気の毒すぎる・・・・・・!!」
 「コラコラ。仕事しなさい、キミ達」
 夢中で語り合うメンバー達に、コムイの注意が飛んだ―――― 誰に言われても、お前にだけはその台詞言われたくねぇよ・・・と、メンバーの顔が殺気立つ。
 が、コムイは全く気づかない様子で続けた。
 「そんなにイライラするんなら、見なきゃいいんだよ。
 大体、二人ともいい年なんだから、当人たちに任せておきなさい。周りが心配したところで、どうにかなるってもんじゃあないだろう?」
 「ぐっ・・・!!珍しく正論っすね、室長!」
 「ってか、興味ないだけー。ホラ、そんなのばっかり見てるんだったら、モニター切るよ・・・・・・っリナリー!!!」
 突如沸いた絶叫に、メンバー達もぐりっと首を回してモニターを見た。
 教団内部の映像を映し出したモニターの一つに、リナリーの姿が映っている。
 それだけなら別に、なんの不思議もないが、問題は、彼女が、誰かの部屋から出てきたということだ。
 「またラビか――――!!!」
 「いや・・・奴の部屋は、こないだアンタが破壊してから、まだ直ってませんよ」
 コムイの絶叫に、冷静な答えが返る。
 「じゃあ誰の・・・!ボクのリナリーに手を出そうなんて生意気な人間は、闇に葬ってやる!!!」
 ぢゃきんっ!!と、巨大なマシンガンを取り出し、駆け出そうとするコムイを、メンバーが総出で止めた。
 「そんなことより、仕事してください!!」
 「そんなに怒るんなら、見なきゃいいんですよっ!!」
 「リナリーも年頃なんですから、本人に任せておきゃーいいでしょ!!」
 「そうです!!周りが心配したところで、どうにかなるってもんじゃあありませんっ!!」
 先ほどのコムイの台詞を、忠実に置き換えて止めようとするが、彼に聞く耳などあるわけがない。
 「そんな正論、聞きたくないよっ!!」
 「さっき、あんたが言ったんだ――――!!!」
 泣きじゃくって絶叫するコムイに、科学班全員が唱和した。


 「ねぇ、ラビ?さっき、なんの邪魔をしてたんですか?」
 リナリーが部屋を出て行った後、もごもごと、エッグタルトを頬張りながらアレンが問うと、ラビは意地悪げに目を細めた。
 「リナと、お前の取り合い」
 「はぁ・・・?」
 不思議そうに首を傾げるアレンに、ラビは陽気な笑声を上げる。
 「リナはさ、物心着く前から、ずっとここにいたから、外の世界をあんまり知らないのさ」
 「あぁ・・・そう言ってましたね」
 「だから、俺が帰ってくると、必ず俺のとこに飛んできて、色んな話をねだってくれたわけ」
 「・・・その割には、さっき、妙に険悪な雰囲気じゃなかった?」
 火花散ってたよね、と、眉をひそめるアレンに、ラビは、再び笑声を上げた。
 「リナって、俺にとっちゃ、妹みたいな子なんだけど、久々に会ったっつーのに、俺なんか見向きもしないで、お前ばっか気にかけてた。
 で、俺も、リナが気にしてるお前ってどんなヤツだろ、って気になって、色々構ってんじゃん?
 だからリナは、俺にお前を取られたようで、面白くないんさ」
 「・・・・・・はぁ」
 難しい関係に、訳がわからず、アレンは生返事をする。
 「でも僕は、リナリーもラビも、分け隔てなく好きですよ?・・・意地悪しなければ」
 大真面目に言うアレンの頭を、ラビは、笑いながらくしゃくしゃとかき回した。
 「そこは、ウソでも『リナの方が好き』って言っとけよ!オンナノコのジェラシーは怖ぇからな!」
 「はぁ・・・そうなんですか・・・・・・」
 「そうそう!リナが、最近料理を習い始めた理由も、じっくり考えんだな!」
 「理由・・・・・・・・・?」
 難しい顔で考え込みながら、アレンは、エッグタルトに噛み付いた。


 アレンの部屋を出るや、厨房に駆け込み、そのままジェリーの厚い胸板に顔を埋めたリナリーは、ここを出てから起こった事を、事細かに語って聞かせた。
 「ぜ・・・前途多端ね、アンタも・・・・・・」
 引きつった声で慰めながら、ジェリーは彼女の胸の中で泣くリナリーを、母親のように優しく撫でてやる。
 「に・・・兄さんの目は・・・かわしたと思ったのに・・・!!」
 「ラビも、まだまだおこちゃまねぇ・・・アンタがアレンちゃんに構いたがるから、ちょっと拗ねてるのね」
 「私・・・?」
 「そうよ。
 アンタ、滅多に帰って来ないラビが帰って来たのに、あの子ほっぽいて、アレンちゃんばっかり見てるでしょぉ?
 ラビお兄ちゃんは、ちょーっと焼き餅やいて、意地悪しちゃってるのね」
 ホホホホホ・・・と、上品な笑声を上げるジェリーに、リナリーは深く吐息した。
 「私とラビって、似てるのかな・・・?」
 同じコトやってるよ・・・と、呟くリナリーに、ジェリーはまた笑声を上げる。
 「似てるかもねぇ。アンタもラビも、アレンちゃんみたいな子を見ると、ほっとけないのねぇ」
 ぽんぽん、と、リナリーの頭を軽く叩き、ジェリーはにっこりと笑った。
 「だーいじょうぶ!アンタには、このジェリー姐さんがついてるんだから!今現在、アレンちゃんのハートをガッツリ掴んでいる、このジェリー姐さんがね!!」
 「・・・なんだか・・・ジェリーが最大のライバルな気がしてきたわ・・・・・・」
 高笑いする料理長に、リナリーはポツリと呟いた。


 一方、庭の片隅では、
 「そろそろ日が沈むわねぇ・・・・・・」
 のんびりと、ミランダが呟いていた。
 以前は、寂しげで嫌いだった夕陽・・・。
 充実した一日を終えて家路につく人々を、うらやましげに見て、そんな自分に嫌気が差していた。
 だが、この教団に受け容れられて、それなりに充実した一日を終えて見る夕陽は美しいと、そう、思えるようになっていた。
 「いつになったら起きてくれるのかしら」
 クスクスと華やいだ笑声を上げて、ミランダは、黒い団服の膝に落ちた、淡い色の髪を見下ろす。
 4日間徹夜したリーバーの眠りは深く、未だ目覚める様子はない。
 「リーバーさん?夜になる前に起きないと、風邪を引きますよ」
 呼びかける気はなく、独り言のつもりで呟いたミランダだったが、
 「え?!そりゃまずい!!」
 突然、ものすごい勢いでリーバーが起き上がり、驚きのあまり、硬直してしまった。
 「俺が倒れたら科学班は全滅するっ・・・って・・・アレ?」
 薄暗くなった風景を、しばしキョロキョロと見回していたリーバーは、傍らで硬直するミランダに目を留めて、気まずげに頭を掻いた。
 「・・・もしかして俺、爆睡してました?」
 こくん、と、ミランダが頷く。
 「だぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!スンマセン、マジで!!」
 「い・・・いえ!気にしないで下さい・・・!!」
 慌てふためいて手を振りつつ、立ち上がろうとした途端、ミランダは、がくりと膝を崩してしまった。
 「ミランダさんっ?!だ・・・大丈夫すか?!」
 「あ・・・あはは・・・膝に・・・力が入らなく・・・て・・・・・・」
 長い間、リーバーに膝を貸していたせいで、脚に全く力が入らない。
 「す・・・すみません、私・・・ドジで・・・・・・」
 ―――― ホント、なにやってるの・・・・・・!
 情けなくて、思わず涙の滲んだ目を伏せると、いきなり視界が変わった。
 「えぇっ?!」
 「部屋まで送ります」
 抱き上げられ、間近に迫った顔に、ミランダは更に慌てふためく。
 「で・・・っでも・・・っ!!」
 「最初に約束したでしょ。ランチに付き合ってくれたら、部屋まで送りますって」
 「・・・はい」
 赤い顔を伏せ、おとなしくなったミランダに、リーバーはにっこりと笑って頷いた。
 「それにしても、ホント軽いっすね、ミランダさん。ちゃんと食ってます?」
 「え・・・えぇ・・・。ジェリーさんが何かとお世話してくれますから・・・・・・」
 「ここに来た日から、目ェつけられてましたもんね!」
 陽気に笑いながら、軽々とミランダを運んでいくリーバーに、彼女も思わず、笑みをこぼす。
 「リーバーさんも、少しは疲れが取れたみたい」
 「食って寝たからでしょ。これでも体力あるんすよ」
 「ほんとに・・・・・・」
 そう言ってミランダも、クスクスと、明るい笑声を上げた。


 「どこに行ってたんだい、リナリィィィ――――!!!!」
 科学班の研究室に帰った途端、号泣する兄に抱きつかれて、リナリーは顔を引きつらせた。
 「ど・・・どこって・・・・・・?!」
 「誰かの部屋から出てきたところを見たんだよっ!!まさか、自らオオカミの巣に入ったなんて言わないよね?!」
 絶叫する兄に、しかし、リナリーは無理矢理微笑む。
 「やだわ、兄さん。ミランダさんのお部屋に行ったのよ、私。
 そしたら、ミランダさんがいなくて、しばらく待ってたんだけど、帰ってこないから、ジェリーにミランダさんを知らないか、聞きに行ったの」
 すらすらと嘘をついて、再び兄を見上げると、彼は、涙に濡れた目で、縋るようにリナリーを見つめた。
 「ほ・・・ホントに・・・・・・?!」
 「もちろん」
 ――――・・・ごめんなさい、神様。後で懺悔しますから・・・・・・!
 胸の中で十字を切り、リナリーは天を仰ぐ。
 「ねぇ、兄さん達、ミランダさんを見なかった?」
 ダメ押しで尋ねると、一同は、揃ってモニターの一つを示した。
 「え・・・?」
 映し出された映像に、リナリーは目を丸くする。
 「な・・・なに監視してるの――――!!!」
 リナリーは慌ててモニターに駆け寄り、画面を背後に隠した。
 「みんな、ずっと見てたの?!」
 リナリーの、非難めいた言い様に、全員がさっと目を逸らす。
 「ず・・・ずっとじゃないぜ?なぁ?!」
 「う・・・うん!ちょっとだけだよ?ねぇ?!」
 「あ・・・あぁ!班長、ずっと爆睡してたからさ!!」
 「だからって!!覗いちゃダメでしょ!!なんで覗くの!!」
 彼らの言い訳を一刀両断にして、リナリーは件のモニターの電源を切った。
 「・・・二人の邪魔したら、私が許さないわよ?」
 「・・・・・・・・・・・・・・・ハイ」
 リナリーの凄まじい怒気に、最早、か弱いインテリたちは、頷くしかなかった。


 その後、
 「久しぶりによく寝たぜ!」
 と、機嫌良く戻ってきた班長から、メンバー達は、不自然に視線を逸らした。
 「?
 どした、おまえら?」
 部下達の不自然な態度に首を傾げつつ、席に就いたリーバーに、リナリーがいそいそとコーラを持って来る。
 「元気になったみたいね、班長!何かいいことあったの?」
 にこにこと問うと、リーバーも『まぁね』と、にっこり笑った。
 「久しぶりに食って寝たからな」
 「あら!班長、固形物も食べられるようになったのね!」
 うふふ・・・と、楽しそうに笑いながら、その実、リナリーは、実際の経過がどうだったのか聞き出そうと、虎視眈々と狙っている。
 そんな二人に、メンバーは『早く仕事に戻れよ・・・』と、喉まで出掛かっていたが、再びリナリーの怒気に触れるのが怖くて、怯えた小動物のように息を潜めていた。
 「けど、俺ちょっとヤバイかも。
 動悸が早いし、熱っぽくもあるんだよな」
 「は・・・班長・・・!!それはきっと・・・・・・!!」
 期待に頬を紅潮させ、拳を握ったリナリーに、リーバーは手を差し出す。
 「庭で寝てたから、俺、風邪引いたかも。
 リナリー、薬くれねぇ?」
 「・・・・・・・・・・・・は?」
 「風邪は、引き始めが肝心だからな・・・って、リナリー?!」
 突如、がっくりと膝を崩してへたり込んだリナリーを、リーバーは慌てて引き起こした。


 「・・・鈍いにも程があるわ!
 私、あの二人をカップルにするまで、絶対諦めないから!!」
 決意と共に、掲げた包丁に誓うリナリーに、ジェリーは乾いた笑声を上げた。
 「・・・いいけどね。
 その前に、自分をなんとかしたらどうなのよ?」
 「っだって!!こっちは更に、難攻不落なんだもの!!」
 目を潤ませながら、包丁を握り締めるリナリーに、ジェリーは笑って果物を差し出す。
 「ラビにはアタシがお灸を据えておくから、アンタも負けちゃダメよ」
 「うん!包丁だって、ちゃんと使えるようになるもん!!」
 そう言って、リナリーは、目の前に置かれたメロンを、まな板ごと真っ二つに切り裂いた。




Fin.

 










Glitterの続きでした;(微妙に『ラプンツェル』もかぶってます;)
ラビがお兄ちゃんぽくなったおかげで、アレン君が(比較的)白いですよっ!!
心理戦で勝利をもぎ取る子でも白アレン!!あぁ、似非臭い!!!(ウルサイし・・・)
状況的には、前回から数日後のお話です。
このお話はチャット中、ネタを提供してもらって書き始めたのですが、クロちゃんをミランダと同国人だと勘違いしていたため、その部分は丸々削除・・・(はぅん;)
そうね・・・吸血鬼はルーマニア人よね・・・(偏見)
ご希望としては、ちょっと進展した後のお話で、と言うことでしたし、私も適度に手が滑りそうになったのですが、ここまで来たらいっそ、15、16のガキンチョに先越される純情青年もいいじゃないか、と思い直し、お姫様抱っこまでで寸止めさせていただきました(笑)
リーバー班長!故郷でカンガルーも応援しているぞ!!(誰よ・・・)
ちなみに私、チェスはできません(笑)












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