† Hurry Xmas U †
アレンが無事、囚われの城から北国へ逃げ出した翌日。 監視対象にまんまと逃げられたリンクは、狂犬並みの獰猛さで怒りを小麦粉にぶつけていた。 「あのっ・・・!クソガキッ・・・!よくもっ・・・!!」 声と共に、派手な音を立てて叩きつけられるタルト生地が、滑らかさを増していく。 「私から逃げやがってぇぇぇぇっ!!!!」 文官とは思えない握力でアーモンドを潰し、粉々に砕いて生地に練りこんだ。 「戻ってきたら、絶っっっ対!地下牢にぶち込んでくれるわ!!」 「ちょっとマユゲっ!!アタシのキッチンで騒がないで!!」 きゃんきゃんと吼える犬に苛立って、ジェリーが声を荒げる。 「あんまり騒ぐと、ママンに言いつけるわよっ!」 「う・・・」 途端に黙り込んだリンクににんまりと笑い、ジェリーは『お手伝い』の二人に向き直った。 「さぁ、静かになったわ。続けましょ 「うんっ!」 「これ、面白いさー はしゃいだ声をあげて、リナリーとラビは作業を続ける。 二人は今、チョコレートを型に流し込んで、『お菓子のツリー』の元となる木を作っていた。 「枝が折れないように、ちゃんと隅々まで流しなさいよ。 ところで葉っぱは?リアルにしたいの?」 ジェリーが問うと、 「そうしたいのはやまやまだけどさ・・・」 「あんまりリアルにしちゃうと、強度が足りなくなるよね?」 二人は悩ましげに顔を見合わせる。 「どれだけオーナメント飾る気なのよ・・・。 まぁ、いいわ。 じゃあ、姐さんがかわいい葉っぱの型を作ってあげましょ 「わーぃ!!」 もろ手を挙げて喜ぶ二人を、黙って生地をこねていたリンクが忌々しげに睨んだ。 「・・・ちくしょう! きっとあいつらが、共謀してウォーカーを逃がしやがったんだ・・・!」 全くその通りなので、ラビとリナリーは、リンクの恨み言が聞こえなかった振りをして無視する。 「え・・・枝は、幹と一緒に型取りするからいいとして、葉っぱはどうやってつけようか?」 「倒れないように、バランス考えて均等にしなきゃさ。 それより、材料はなんにしよ?」 ラビがジェリーにアドバイスを求めると、彼女はあごに指を当て、小首を傾げた。 「こういうのに使うのは、飴にチョコレート、マジパンだけど・・・アレンちゃん、和菓子も大好きだし、そういうので何か作ってもいいかもしれないわね」 「おぉ!和洋折衷!!」 「強度があって、長持ちするお菓子ならなんでもいいの? だったら私、マーファル作る!」 リナリーが挙手すると、ジェリーが困惑げに苦笑する。 「・・・アンタに揚げ物をさせるのは、勇気がいるわねぇ」 「できるもんっ!!」 顔を真っ赤にして反駁するリナリーに、ジェリーとラビが笑声をあげ、その明るい声にまた、リンクは忌々しげに舌打ちした。 その頃、フィンランドへ向かう列車の中で一人、アレンはわくわくと窓外を過ぎ行く景色を眺めていた。 方舟を使えば一瞬の移動時間だが、今回はできるだけ長く城を離れていたいこともあり、いつも通り、列車で移動している。 とはいえ、本当にいつも通りならば、代わり映えのしない景色に早々に飽きて、寝るか同行者とおしゃべりするくらいしか暇をつぶすこともできないが、今の時期はどの街も村も華やかに飾られて、通る度に目を楽しませてくれた。 「あ!あれすごい!」 真っ白な雪で覆われた景色の中にある村は、そこを囲む常緑の木々全てに電飾を取り付け、地上に星が落ちたかのように輝いている。 美しい光景に目を輝かせたアレンが窓に鼻をすり寄せた時、彼の影にかぶさって、コンパートメントの外を通り過ぎる人物の影が映った。 「あれっ?!」 見知った姿にすかさず振り返るが、もうそこには誰もいない。 「今の・・・」 慌ててコンパートメントのドアを開けて飛び出したが、車両のどこにも、その姿はなかった。 「気のせい・・・?」 パタパタと傍らを飛ぶティムキャンピーに視線で問えば、金色のゴーレムは丸い身体ごと振って、『見ていない』と答える。 「でも・・・念のため、調べよう!」 ティムキャンピーを肩に乗せ、アレンは車輌の進行方向側へと、足を早めた。 しかし、幾度か往復し、覗ける限りのコンパートメントを覗いたにもかかわらず、アレンの目の端に写った姿は見出せない。 そうするうちに、列車は終着駅へと到着し、アレンは晴れやかとは言えない表情で駅に降り立った。 「気のせいだったのかなぁ・・・・・・」 白い息を吐きながら、それでもアレンは、列車を降りる人々の姿を油断なく見つめる。 が、乗客を全員降ろしてしまった列車が、車両基地へ回送されるまで見つめていても、その姿は彼の目に再び捉えられることはなかった。 「・・・・・・勘違いか」 落胆と安堵を半々に味わいながら、ようやくアレンが改札を出ると、白い服のファインダーが手を上げて彼を迎える。 「ウォーカー殿!!」 「トマ!!」 思わず駆け出すと、温厚なファインダーはにこりと目を細めた。 「お久しぶりでございます」 「ホントに。 今回もよろしくお願いします!」 楚々とこうべを垂れる彼に、アレンも礼儀正しく応じる。 「それにしても、列車が到着してから改札を出ていらっしゃるのに、ずいぶんかかりましたね。どうかされましたか?」 「はい、それが・・・」 トマの問いに、アレンはわずか、眉根を寄せた。 「列車内で、伯爵の姿を見たと思ったんですが・・・車内では見つけだせなくて、駅で乗客が全員降りるまで見張ってたんです」 「伯爵・・・!」 目を見張ったトマに、アレンもこわばった表情のまま、頷く。 「なにか・・・情報入ってますか?」 「情報・・・で、ございますか」 アレンの問いに、トマは表情を曇らせた。 「実は・・・申し上げにくいことながら、今回はまだ、なんの収穫もございません。 正直、エクソシストに来ていただく段階では・・・」 「あぁ、そうですよね!ごめんなさい!」 恐縮して口の重くなるトマに、アレンは慌てて手を振る。 そもそも今回のフィンランド行きは、アレンがあの城から逃げるために無理やりもぎ取ったものなのだから、現地の情報はまだ、少なくて当然なのだ。 「資料は読んできましたから、一緒に調べましょう。 アクマがいれば、遠くでも感知できますから、僕!」 「はい。心強い限りでございます」 慎ましやかに一礼したトマに頷き、二人は連れ立って目的地へと向かった。 「ところでトマ、今回の奇怪ですけど・・・」 目的地へ向かう馬車の中で、アレンはトマに問うた。 「夜になると、どこからか明かりが飛んできて、木をクリスマスツリーみたいに照らすって、むしろおめでたいんじゃ・・・?」 思わず笑みを浮かべたアレンに、トマも頷く。 「この光は日によって移動しますようで、残念ながらトマはまだ、見ておりません。 「ふぅん・・・。 でもこの現象は、今までたくさんの人に目撃されてるんですよね?」 「はい、数年前から。 この季節になると、光はあちこちの村で見られるそうでございます」 「へぇ・・・」 質問に対してすらすらと答えるトマに、アレンはいつもながら感心した。 「そういう情報って、どうやって調べるんですか?」 アレンが問うと、トマはにこりと微笑む。 「教会のネットワークでございますよ。 この国にある教会の、多くがそうでありますように、宗派によってはヴァチカンの権威が通じない教会もございますが、それでも問えば、親切に教えてくれます」 驕るわけでもなく、温和な声音で答えるトマに、アレンは思わず微笑んだ。 きっと、皆が親切に教えてくれるのは、ヴァチカンの権威などではなく、トマ自身の人柄によるものが大きいだろう。 「そっか・・・ヨーロッパじゃ人間がいる限り、教会のない場所はありませんもんね」 「ロンドンやパリなどの大都市になりますと、教会とは言っても地域のことを把握しているとは言いがたいのですが、小さな村などになりますと、司祭は確実に住民のことや、地域の情報を存じておりますから」 ヨーロッパでの情報収集は容易だと言うトマだが、しかし、今回は難航しているようだ。 「情報を元に、追うことはできるのでございます。 ただ、その光が翌日、早ければその夜の間には移動する上に、次にどこに移動するものか、予測がつかないのでございます」 その法則性を見極めて、イノセンスだと確定すればエクソシストを呼ぶつもりだったというトマに、アレンは苦笑した。 「タイミング悪くてごめんなさい・・・。 でも、それなら見つけ次第、回収することはできますね。 今のところ、アクマの関わっている気配は?」 問うと、トマはきっぱりと首を振る。 「ございません。 ヨウル(クリスマス)で賑わう時期でございますから、群集に紛れているのではないかと、十分注意はしておりましたが、今のところ、不自然な死亡事件や行方不明事件が起こったとも聞きません」 そう、トマは断言した。 教会から情報を得ている以上、葬儀の有無は確実にわかる。 「了解です・・・」 呟いて、ふと窓の外を見やったアレンに、トマは首を傾げた。 「なにか?」 「えぇ・・・この国ってサンタがいるんだよな、って思って。 今回の奇怪は、サンタの仕業かも」 途端、トマが楽しげに笑う。 「ファーザー・クリスマスにお会いできたら、ウォーカー殿はなにをお願いされますか?」 「そうですねー・・・・・・お菓子の家かな?」 アレンらしい望みに、トマはとうとう、声を上げて笑い出した。 遠い異国でアレンが望んだ『プレゼント』は、英国の『ホーム』で実現に向かっていた。 「建築材料作るのって、大変だね・・・」 今日何度目かのトレイをオーブンから取り出したリナリーが、疲れ気味にため息をつく。 その傍らで、 「繰り返しやってりゃそのうち慣れて、作業効率もよくなるさ」 と、ラビがなんでもない風に応じた。 「それより大事なんは、焦らず確実にやることさ。 急いてはことを仕損じるっつーだろ。 やり直しの作業が、一番無駄さね」 「・・・わかってるよ」 またため息をついて、リナリーは焼きあがったビスケットを並べ、数を数える。 「あと、何枚焼けばいいんだっけ?」 「258枚」 「えぅっ?!」 あっさりと突きつけられた数字に、リナリーが絶句した。 「・・・言っとくけど、ドールハウス程度の大きさを設定してた俺に、『もっと大きなの作る!』って言ったの、お前だかんな、リナ」 「う・・・わ・・・わかってる・・・よ・・・・・・」 無情に指摘され、リナリーはまた、ビスケット生地をオーブンに仕込む。 「建築材料作るだけで、何日かかるのかな・・・・・・」 「徹夜してでも、期日には仕上げるさ」 「はい・・・・・・」 熱中しているラビへの、反発も反駁も諦めて、リナリーは黙々と作業を続けた。 「・・・何がお菓子の家とツリーだ、バカバカしい」 自分で焼いたタルトを一人さびしく頬張りつつ、リンクは厨房にこもるエクソシスト達に冷淡な目を向ける。 「そんなものを作っている暇があるなら、私の仕事に協力するべきだろうに!」 ざく、と、タルトにフォークを突き刺したリンクは、皿に半分以上残ったそれを見下ろし、ため息をついた。 「・・・・・・つまらん」 ミランダがいれば嬉々として差し出し、残りでアレンを餌付けすることもできるタルトだが、今はどちらの姿もない。 どころか、アレンに逃げられたため、リンクは仕事すらできないでいた。 「どうにも・・・手持ち無沙汰だ」 また、深々とため息をつくと、傍らにティーセットが置かれる。 目をあげると、間近に料理長の笑顔があった。 「アンタ、暇ならあの子達、手伝ってあげない?」 「・・・は?」 彼女の依頼に、リンクは目を丸くする。 「なんで私が?!」 思わず声を上げると、彼女は厨房のエクソシスト達を示した。 「だってさっきからアンタ、あの子達のことうらやましそーに見てるじゃない」 「わっ・・・私は別に、うらやましくなどっ!!」 真っ赤になって反駁するリンクに、ジェリーは楽しげに微笑む。 「そう? じゃあ、『自分だったらもっと上手くできるのに』なーんて、思ってる?」 「・・・ま・・・まぁな・・・・・・。 少なくとも、あんなおぼつかない手つきの二人よりは、私の方がマシだと思う」 照れ隠しか、憮然とした口調で言うリンクに、ジェリーは楽しげな笑声をあげた。 「そうでしょうね。 お菓子作り得意だもんね、アンタは。 ミランダがいつも喜んでるわよ」 「ほっ・・・ホントに?!」 途端に喜色を浮かべたリンクに頷き、ジェリーは厨房に顔を向ける。 「あの子達は確かに、アレンちゃんのためにお菓子の家とツリーを作ってんだけど、出来上がりを見たら、ミランダはさぞかし感心するでしょうねぇ。 その上、アンタがお手伝いしたんだって言ったら、ミランダはどんなに褒めてくれるかしら?」 「マンマが・・・・・・!」 呟いて、リンクはぽっと頬を染めた。 「マ・・・マンマはお優しいから、あいつらを手伝ってやれば、きっと喜んでくださるな・・・・・・!」 「もちろんよ 「じゃ・・・じゃあ、マンマのために・・・・・・二人を手伝ってやってもいい・・・! 私が手伝えば、あの二人より、もっと上手くやれるしな!」 「そうね。効率も上がって、ミランダが帰ってくる頃には出来上がっているかもね」 「マンマ・・・!!」 呟くや、リンクはがたんっと、椅子を蹴って立ち上がり、すたすたと姿勢良く厨房に入る。 「まったく、なんて手際が悪いのだ、キミ達は!! もっとテキパキやりたまえ!!」 大声でまくし立てると、目を丸くするラビから麺棒を取り上げ、生地を滑らかに伸ばした。 「リナリー・リー!! ボケッとしてないで、オーブンを開けなさい!また焦がす気か?!」 「あっ!は・・・はい!!」 「・・・どーしたんさ、お前・・・」 呆れ声のラビをぎろりと睨み、リンクは均一に伸ばした生地の型抜きにかかる。 「キミ達だけでは、いつまで経ってもお菓子の家は建たないだろう。 マンマに褒め・・・・・・いや、見ていられないから、手伝ってやる」 リンクの見え透いた言いように、ラビは事情を察し、にんまりと笑った。 「じゃあ、遠慮なくご協力を仰ぐさ 「任せておけ」 やや得意げに声を弾ませたリンクに、笑いそうになったラビは慌てて視線を逸らし、そ知らぬ顔で鍋を振るジェリーに笑みを向ける。 「姐さん、サンキュ 「どーいたしまして ラビの感謝に、ジェリーはにこりと笑みを返した。 「ティム! あんまり離れるなよ!」 寒風の中、舞い落ちる雪とじゃれあうように高く羽ばたいていたティムキャンピーは、アレンに呼ばれて長い尾を振り、方向転換して彼の頭に着地した。 「お前、寒くないの? フードの中に入ってろよ」 そう言ってアレンがかぶり直したフードの中に、ティムキャンピーはもぞもぞと入ってくる。 その様を微笑ましく見ていたトマに、 「ティムキャンピーは元気でございますね」 と言われて、アレンは苦笑した。 「あちこち飛び回るから、今まで何度も猫食べられちゃったり、大変な目に遭ってるんですけどね」 「はぁ・・・おいしいのでしょうか」 「見た目、鳥ですからね。 おいしそうに見えるんじゃないですか?」 アレンはくすくすと笑い、夜になってもなお・・・いや、昼よりも一層華やかになった村の中へ歩を進める。 「それにしても、すごい電飾ですね。キャンドルも華やかだし」 「地理的にはもう、ほとんど北極圏でございますが、この月ばかりは電飾やキャンドルのせいで、暖かく感じますね」 楽しげなアレンに、トマもどこかのんびりと応じた。 「ここで目的の『奇怪』と会えればいいんですけどねぇ。さすがにもう、これより北に村はないでしょ?」 「そうでございますね。 トマが調べたところ、『奇怪』は主に農村地帯などの、人のいる場所で起こっておりますので、これより北上することはないと思うのですが・・・」 「あはは・・・リナリーがいてくれたら、強運の力で引き寄せてくれそうですけどね」 ひゅーんと、と、アレンが笑いながら指した木が、突如明るく光を放つ。 「う・・・・・・っ」 「嘘ぉ・・・・・・っ?!」 驚愕に目を剥いた二人は、次の瞬間、木に向かって走り出した。 と、村人達も口々に驚きの声を上げ、二人を追いかけるようにして木に走ってくる。 「あの・・・これ、皆さんが電飾を仕掛けたんですか?」 アレンが念のために問えば、村人たちは一斉に首を振った。 「ですよねー・・・・・・」 光ると言っても、電飾のそれとは違い、まさに頂点に輝く星が、木全体を照らしているといった風だ。 「あのてっぺん、何があるんだろ・・・」 アレンがそっと木に近づき、枝を透かして木の頂点を見上げると、光の中を時折、なにかの影がよぎった。 「ティム、ちょっと見てきて」 フードからティムキャンピーを取り出し、放つと、金色のゴーレムはたちまち、同色の光の中へと飲まれていく。 しばらくして、皆が息を呑んで見つめる中、アレンの手の上に戻ってきたティムキャンピーは、鋭い歯の並んだ口を開けて、自身が捉えた映像を映し出した。 「これ・・・」 金色の光の中を飛ぶフクロウの姿に、アレンが目を見開く。 「リトル・オウル!」 思わず呟くと、村人達も 「女神の使いだ!」 と、興奮気味に囁きを交わし、トマも頷いた。 「コキンメフクロウでございますね」 普通のフクロウに比べ、小さなそのフクロウは、ティムキャンピーに向かって気性激しく威嚇したらしく、こちらに迫ってくるような映像が記録されている。 「じゃああの光は、この子が運んでいたのかな?」 なぜ、とアレンが呟くと、村人達の間から、くすりと笑みが漏れた。 「理由、わかりますか?」 尋ねると、彼らは肩をすくめる。 「むしろ、なぜわからないのかがわからないよ」 「女神の使いは虫を食べるんだ。あぁやって、餌を集めているんだよ」 「あ・・・そっか。 でも、じゃあなんで冬の間だけしか見れないのかな?」 更に問うと、今度は失笑が沸いた。 「そりゃあ、夏には産卵場所に行くからだろ!」 「あの子達の産卵場所は、岩場だからな。ここからはいなくなるよ」 「いたとしても、白夜に光が灯ったところで、誰も気づかないだろうね」 「白夜かぁ・・・!」 ようやく納得して、アレンは大きく頷く。 「この土地ならではの『奇怪』・・・いえ、『奇跡』だったんですね・・・」 ところで・・・と、アレンは気まずげに村人達を見回した。 「あの・・・実はあれ、僕達が探している物かもしれないので、ほんのちょっと借りて、調べてもいいですか・・・?」 途端、渋い顔をした彼らに、トマが進み出る。 「確認させていただくだけでございます。 あれが私達の探し物でなければすぐにお返ししますし、探し物であれば・・・皆さんの安全にかかわる重要なお話をしなければなりません」 そんな慎ましやかな物言いで、トマは村人達の反論を封じてしまった。 渋々ながら、調査を了承した彼らに礼を言い、アレンは再びティムキャンピーを飛ばす。 と、ティムキャンピーは木の頂点に置かれたそれをくわえてすぐに戻ってきた。 皆が興味津々と見つめる中、地上に降りてきた星は、アレンの手の上に転がる。 「・・・・・・イノセンス」 見間違えようのないその姿に、アレンは大きく頷き、決然と彼らに向かった。 「申し訳ありませんが、皆さんにお話があります。 村長さんと司祭さん・・・村の主だった人達は、揃ってらっしゃいますか?」 アレンが二人の男性に問いかけると、彼らは訝しげな顔をしつつも頷く。 「では・・・これが何かというお話から」 少年とは思えない、しっかりとしたアレンの口調に気を呑まれ、大人達は黙って彼の言葉に耳を傾けた。 「・・・・・・そう言うわけで、ヴァチカンは今、この物質を緊急に保護している最中なんです。 皆さんの安全のためにも、これはヴァチカンに預けていただきたい」 彼らはカトリック信徒ではないが、アレンはあえてヴァチカンの名を持ち出し、説得する。 こんな村でも『黒の教団』がヴァチカン直属の教団だと知られている以上、そして、アレンが少年ながらも教団の紋章を身につけている以上、その方が話が早かった。 「しかし・・・・・・」 渋い顔の村人が、暗くなった木に止まるフクロウを示す。 「あの子は困るだろうな」 「・・・・・・そうですね」 自分の話を聞いてなかったのだろうかと、アレンは一瞬、呆けそうになったが、気を取り直して頷いた。 「ですが、これを持ち続ければ必ず、あの子にも害が及びます。 今までのように、楽に餌を採れなくなるのは可哀想ですが・・・別の危険を呼ぶよりはいいんじゃないでしょうか」 「うん・・・そうだね・・・・・・」 ようやく頷いた彼に続くように、何人かが頷く。 その様にほっと吐息し、アレンはイノセンスを手の中に握り込んだ。 「ありがとうございます。 では、これは僕が預からせていただきます」 トマと共に一礼したアレンは、彼と安堵の笑みを交わす。 その時、アレンの指の間から漏れる光を目指して、件のフクロウが襲い掛かった。 「わっ・・・!!」 驚きつつも、アレンはイノセンスを握り込んだ左手を、身を屈めてかばう。 だが、小さくとも気性の荒い猛禽は、宝物を奪ったアレンを許そうとはせず、果敢に飛び掛ってきた。 「助け・・・!!」 村人達が大事に思う『女神の使い』に対して手荒に抵抗することもできず、アレンが雪の上にしゃがみ込むと、不意に身体が浮く。 「え・・・?」 耳元を掠める羽ばたきが遠のき、ようやく目を開けたアレンは、自分を小脇に抱える赤い服の男を見上げて目を剥いた。 「は・・・!!」 「伯爵!!!!」 悲鳴じみた声は、トマのものだ。 アレン自身は声を上げる間もなく、トマの声を遠く背後に聞いた。 「な・・・放せ!!」 自分がさらわれたと気づいた時には、アレンの視界からは完全にトマ達の姿が消えてしまっている。 いかなる技を用いてか、たった一瞬で長距離を移動した伯爵は、アレンを小脇に抱えたまま、楽しげな笑声を上げた。 一方、村に取り残されたトマは、呆然とアレンの消えた闇を見つめる。 「そんな・・・ウォーカー殿!!」 ようやく声を搾り出した彼を囲んだ村人達は、しかし、いまだ声も出なかった。 かなりの間を置いて、彼らは訝しげな顔を見合わせる。 「今の・・・・・・」 「ヨウルプッキ(サンタクロース)・・・・・・?」 「ヨウルプッキが、子供をさらった・・・?」 「まさか・・・・・・」 呟いた村人達は、慌てて背中に担いだ無線を使うトマを、呆然と見つめた。 『ウォーカー殿が伯爵にさらわれました!!』 トマの報告は、教団の通信班を驚愕させた。 「す・・・すぐに室長へ繋ぎます!!」 通信班が繋いだ無線を受け取り、コムイは難しい顔をする。 「それは・・・まずいね」 よりによって今、伯爵にさらわれるとは・・・監査役達が身近にいる現在、最も聞かれたくない情報だった。 アレンと伯爵の関係を疑う彼らは、この情報を得るや、ここぞとばかりにアレンを問い詰めるだろう。 だが、情報を封じようにも、監査役達は既に、通信班の情報を即時入手できるよう、手配していた。 対策を講じるコムイの指が、イライラとデスクを叩く。 やがて、 「・・・救援を向かわせよう。 と言っても、今すぐに動けるのは、マリくらいだけど・・・」 ようやく苦い声を喉から搾り出したコムイの背に、声がかかった。 「いや、私が行こう」 見開いた目に、颯爽と歩み寄ってくる女元帥の姿が映る。 「クラウド元帥・・・!しかし・・・!」 「イノセンスが確認されたのだろう? ならば、アレンが持つものとあわせて2つ・・・私が行くだけの価値はあるだろう」 それに、と、こぶしを握ったクラウドは、秀麗な顔を忌々しげに歪めた。 「ここにいると、酔っ払いのセクハラ親父に酒の相手をさせられるのだっ!! 私を解放しろ、コムイ!!」 目に涙をためて迫られ、コムイは思わず頷く。 「よし 森と湖のフィンランドでクリスマスだ アレンを助けても、帰ってくるつもりなどないらしいことを口走り、クラウドは軽やかな足取りで踵を返した。 同じ頃、情報は厨房にも届いていた。 「アレン君がさらわれた?!」 瞠目したリナリーに、リンクは耳にかけたインカムを示し、淡々と頷く。 「・・・と、言ってはいますが、疑わしいですね。 そんな振りをして、ノアに通じるのでは・・・」 「まだそんなこと言ってんのかよ、お前!!」 リンクの冷淡な言い様に、ラビが眉を吊り上げた。 「あいつはそんなことしねぇよ!」 「感情的になるのは、職業的にふさわしくないのではありませんか、ブックマンJr.?」 冷笑を向けられ、ラビは言葉を失う。 「クラウド元帥が救援に向かわれるそうですし、あの方ならアレン・ウォーカーを連れ戻してくださるでしょう。 ・・・帰って来た時が、楽しみですよ」 意地の悪い笑みを浮かべるリンクをラビが睨みつけ、その傍らでリナリーが、不安そうな顔を俯けた。 「アレン君・・・」 呟くと、リナリーは意を決したように踵を返す。 「リナ・・・ッ!!」 ラビの声に、リナリーは一瞬、振り返った。 「私・・・一緒に連れてってもらう!!」 「んなっ・・・?!」 「無茶言うな、この鉄砲玉娘ー!!!!」 駆け出していったリナリーに、さすがのリンクも瞠目し、ラビも絶叫して彼女を追いかけて行く。 「彼女には・・・自殺願望でもあるのか・・・・・・?」 「アンタ、滅多なこと言わないで!」 リンクの呟きに、ジェリーが忌々しげに眉をひそめた。 「クラウド元帥!!」 方舟のある部屋へと向かっていたところを、リナリーに呼び止められ、クラウドは振り返った。 「私も連れて行ってください!!」 「なぜ」 問いではなく、拒否として放たれた一言を受け止め、リナリーは睨みつけるように強く、元帥を見つめる。 「アレン君を助けたいからです!!」 「邪魔だ」 あっさりと言われ、リナリーは今度こそ声を封じられた。 そこへ、ようやく追いついたラビが合流する。 「は・・・早・・・っ!! リナ、イノセンスない方が早いんじゃね?!」 そんなことはないとわかってはいるが、これほどに距離をあけられては、そうとでも言いたくなった。 「とにかく・・・元帥を困らせんじゃねーさ、リナ。 イノセンスがないお前が行ったって、なんもできねーだろ?」 「だけど・・・!!」 「俺らはここで待ってるしかねぇんさ。 元帥に任せておけば、大丈夫だから!」 と、クラウドはちらりと笑みを浮かべる。 「お前、初めていいことを言ったね、ラビ。 リナリー、今はラビの言うとおりにするんだ」 しかし、リナリーはふるふると首を振った。 「リナ・・・」 聞き分けのない彼女にラビが差し伸べた手は、激しく打ち払われる。 「ブックマンだったら行くくせに!!」 甲高い声は、鞭のようにラビを打ち据えた。 「アレン君には、誰もいないんだもん・・・!私が・・・!!」 ぱんっ・・・と、頬をはたかれて、リナリーの声は強制的に封じられる。 「わがままもいい加減にしろ、リナリー。私を信用しないのか?」 更に厳しい声音で言われ、リナリーはしおしおとうなだれた。 「ご・・・ごめんなさい・・・・・・」 泣き声交じりに呟いたリナリーに微笑み、クラウドは彼女の頭を撫でてやる。 「おとなしく待っていろ。 あの子は私が連れ戻す。 ・・・・・・・・・そうだな、多分、年明けには」 「えぅ――――っ?!」 「んなぁぁぁぁぁっ?!」 途端に絶叫が沸き起こり、クラウドはびくっと飛び上がった。 「な・・・なんだ・・・?」 「そんな!!ダメさ、元帥!! 俺ら一所懸命、クリスマスの準備してんのに!!」 「アレン君いないと台無しだよぉぉぉ!!」 二人して泣き縋られ、クラウドは困惑する。 「そうは言うが、私だってようやくあの破戒僧から解放される理由をこじつけたんだぞ?! 年末年始くらい、ゆっくりと温泉にでもつかりたいんだ!!」 「温泉なら俺が付き合うからさ、元帥〜〜〜〜!!」 「アレン君取らないで!取っちゃだめぇぇぇぇ!!」 どさくさに紛れてとんでもないことをぬかす二人に身動きを封じられて、クラウドは舌打ちした。 「別に、お前からアレンを奪うつもりはないし、ラビと温泉に入るいわれもない!!」 「えー 俺、喜んで付き合うさ 「ふざけろ、このマセガキ・・・!!」 擦り寄ってくるラビを引き剥がそうと懸命なクラウドを、リナリーがキッと睨みつける。 「やっぱり、ついていきます!! なんとしてでもクリスマス前に、アレン君連れ戻すの!!」 「おい・・・」 信用しろ、と、重ねて言うが、もうリナリーは聞き入れなかった。 その上、 「俺もー!! 俺も元帥とサウナ入るー!!お背な流すさぁぁぁぁ!!」 と、ラビまで騒ぎ始める。 「邪魔だと言っているだろう!!」 「邪魔しに行くんですっ!!」 リナリーにきっぱりと言われ、クラウドは声を失った。 「元帥がアレン君を誘惑しようとしたら、絶対邪魔してやるっ!!」 「するかっ!!」 「俺は邪魔しないからっ!一緒にサーウナ 「お前は存在自体が邪魔だっ!!」 声を荒げて懸命に抵抗するが、全ては無駄で・・・・・・。 クラウドは結局、もこもこに着ぶくれたエクソシスト未満達を、二人も引率する羽目になった。 「ラビとリナリーも行った?!なんで?!」 悲鳴をあげて問いただすコムイに、方舟を管理していた科学者達は、うつろな声で答えた。 「だって・・・・・・」 「クラウド元帥のお供のサルだって言い張るんですよ・・・・・・」 「そんなワケないじゃない!! 第一言い張るって、しゃべってる時点でサルじゃないでしょ!!」 「そう言う問題か・・・?」 呆れてものも言えないルベリエが、辛うじて突っ込む。 しかし、彼の努力を軽やかに無視して、コムイは方舟を指した。 「すぐ呼び戻して!すぐ!!すぐすぐ!!」 ヒステリックな声で喚きたてる室長の指示に、彼らはのろのろと従う。 が、 「通信・・・切られてます・・・・・・」 「・・・っあの子たちわぁぁぁぁぁぁ!!!!」 絶望的な声に、コムイの甲高い悲鳴がかぶさった。 一方、フィンランドへ行ってしまったラビとリナリーに、お菓子の家作りを押し付けられたリンクは、厨房で黙々と作業を続けていた。 「・・・料理長。 窓を、飴細工でステンドグラスにするのはどうだろうか」 「まぁ!ステキねぇ 出来上がったら、光を当ててみなきゃね!」 「うん・・・」 照れ隠しか、ことさら憮然とした表情をしながらも、頬を染めてリンクは板状の飴細工を作る。 「・・・料理長。 家の中に、プレッツェルを組み立てた家具を作るのはどうだろうか」 「まぁ!そんなこともできちゃうの、アンタ! ミランダがどんなに感心するかしら!」 「マンマ・・・・・・」 褒められる光景を想像したのか、リンクの顔に嬉しそうな笑みが浮かんだ。 その様子に目を光らせたジェリーは、すかさず言い添える。 「ラビとリナリーは、フィンランドに行っちゃって作業できなくなっちゃったけど、アンタ一人でもクリスマスまでに間に合いそうね 「あ・・・あんな奴ら、いない方がはかどるからな!」 うきうきと、隠しようもなく浮かれた様子で手を動かす彼に、ジェリーは軽やかな笑声をあげた。 「ミランダが帰ってきたら、きっと手伝ってくれるでしょうからぁ アンタそれまでに、できるとこまでやっといてくれるぅ?」 「マ・・・マンマと一緒に・・・?!」 途端、目を輝かせたリンクに、ジェリーは笑って頷く。 「ミランダはね、毎年、クリスマスの飾りつけをすごく楽しみにしてるのよぉ オーナメントやリボンなんかは、クリスマス市でお気に入りを買ってくるでしょうけど、今年はアンタの力作も加わるからねぇ ホントにあの子、どれだけ喜ぶことかしら 「マンマが・・・そんなに・・・・・・?!」 ジェリーの話に、ミランダの優しい笑顔を思い浮かべたのか、リンクはうっとりとした表情を浮かべた。 「あ、でも、ミランダって細かいお仕事には向いてない子だからねぇ・・・。 簡単な仕上げだけやらせるのが無難だと思うわ」 核心の話をさりげなく持ち出すと、リンクはやや、不安げな顔をする。 「そ・・・そうなのか・・・? じゃあ、窓の取り付けなんかは・・・・・・」 「アンタがやっておいてあげた方がいいと思うわ。 材料は全部揃えて、組み立てまで終わらせた後、家具を置いたり、クッキーのデコレーションをさせてあげれば、あの子も失敗はしないし、大喜びなんじゃないかしら?」 それは、リンク一人でお菓子の家を完成させろと言っているようなものだが、彼は気づいているのかいないのか・・・はたまた、ミランダのためならこのくらいの作業はなんでもないと言うのか、彼は両のこぶしを握って気合を入れた。 「マ・・・マンマのためにがんばるぞ!!」 頬を紅潮させるリンクへと、微笑む肚の中で、ジェリーはしてやったりと舌を出す。 ―――― これで、なんとか完成しそうね くすくすと、華やいだ笑みを零しながら自分の仕事に戻ったジェリーは、軽やかに中華鍋を振った。 「アレンちゃん、どんなに喜ぶかしら クリスマスが楽しみだわねぇ しかし、ジェリーが帰りを待つアレンは現在、真の意味で囚われの身だった。 「んなにすんですかっ!! 放せ!放せぇぇぇぇぇぇぇっ!!」 上がドーム状になった鳥籠のような檻に、両膝をついた姿勢で閉じ込められ、アレンは全身の毛を逆立てんばかりに怒り狂っている。 「ぷぅ ナぁんテ気性の荒い猫ちゃんデショ がたがたと内側から檻を揺さぶるアレンに、サンタクロースの扮装をした伯爵は、呆れた吐息を零した。 「ホンとニ・・・ナゼこんナものガ欲しいノですかネェ、ロードは 「ロー・・・?!」 その名に、アレンが目を剥く。 「・・・生きてるのか?!」 「マァ、失敬ナ 彼の問いに、伯爵はぷぅ、と、頬を膨らませた。 「ウチのロードは、アナタタチなんぞに殺さレハしまセン 「で・・・でも・・・・・・!」 ロードはアレン達の目の前で、確かに塵となって消え去った・・・。 「目ヲ開けたママ、夢デモ見たんデショ 「・・・・・・っ!!」 からかうような物言いにムッとして、アレンが伯爵を睨みつけると、彼はくすくすと軽やかに笑う。 「アラ怖イ デモ、このくらイ気性ノ荒い方ガ、躾ノし甲斐ガありマす 「え・・・」 伯爵の命令を受けたアクマ達が、ひょい、と、檻を持ち上げ、まさに鳥籠のように宙に吊るした。 「なにすん・・・っ!!」 「アクマ達 チョットその子、おとなしクさせテくださイ 「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 アクマ達に激しく檻を揺さぶられ、アレンは完全に目を回す。 「えぅ・・・っ」 さすがにぐったりとしてうな垂れたアレンの首に、伯爵はすばやくリボンを結わえた。 その中心には、鈴のようにイノセンスがぶら下がっている。 「なに・・・すん・・・らっ・・・・・・!」 未だ、くるくると回る目でなんとか伯爵を捉えると、彼は楽しげに笑った。 「アラ可愛イ 本当ハもうチョット可愛ク飾りたかったのですガ、アナタはヨク暴れますかラ、コレくらいでヨシとしまショ やれやれと肩をすくめると、伯爵はぐったりとしたアレンの入った檻を、きれいな布で包み、リボンで飾り立ててアクマ達に運ばせる。 「チョット早いですガ、あの子へのプレゼントですヨ 喜んデくれルデショうカ わくわくと足を弾ませ、伯爵はプレゼントを捧げ持ったアクマ達の先頭に立って進んだ。 To be continued. |
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2007年アレン君お誕生日SS第2弾です! 先に言わせてもらいますが、このお話の筋を書いたのは、第141夜以前ですから、アレン君拉致のピンチが元ネタになったわけではありません(笑) ただ、同夜感想で鬱陶しく萌えていたのは、先にこれを書いていたせいです(笑) ところで、『サンタはフィンランドに住んでいる』と言われるようになったのは1925年の新聞発表が元だそうなので、この時代(19世紀)にはまだ、サンタはフィンランドにはいないはずなんですが、素敵な設定なので使わせてもらいました(笑) このお話を書くために、フィンランドについて軽く調べてみたら、『日本人とフィンランド人は波長が合って、国際結婚する人が多い』と書いてあるのを見つけましたよ(笑) そういえば、『踊る大捜査線』の魚住係長代理の奥さんはフィン人だ(笑) コキンメフクロウは、北極圏で越冬する野鳥を調べていて偶然見つけたため、実際にこういう動きをするかどうかは知りません・・・。 まぁ、生ぬるくスルーの方向で!(をい) |