散々怖い目に遭って、満身創痍かと思えば結構元気な光章と龍之介の二人は、危地を救ってくれた好青年・アラネタの案内で、中畑氏の家を目指した。
しかし、色々あって夜も更けてしまったため、一行は途中の村にあった宿屋に一泊することになった。

うきうきと、一美に電話する光章だったが、遠い日本で一美は、とんでもない事件に巻き込まれていた！
一美の兄・万好（かずよし）が泊まっていたホテルの部屋に、ダイヤモンドを密輸してきた暴力団構成員が立てこもり、隠し持っていた原石をどこかに隠してしまったのだ。

警察に疑われてはいないにしても、微妙な立場に立たされた長代兄妹のため、遠く離れたフィリピンの龍之介は、あらゆる可能性を列挙する。

と、案内人のアラネタが、ある相談を持ちかけた。
求婚した女性が、その返事を記した日記の鍵を、彼の部屋に隠してしまったと言うのだ。
日本のダイヤモンド、フィリピンの鍵。
宝物はどこにある？
龍之介のトレジャー・ハント！