舞台 刀剣乱舞
- 悲伝 結いの目の不如帰 -






※こちらは2018.07.29の日記の感想に加筆したものです。

いよいよこの日が来てしまいましたよ・・・!
舞台『刀剣乱舞』悲伝大千秋楽。
精神的に外で見るの無理
、って理由で、観劇は配信を選んだのだけど、台風めっちゃ来てるし映画館に行ってたら帰れなかったかも。
気象に対する私の運、最強かよ。
時間まで、もちろん刀剣やってたんですけど、今日は厚樫でよく小狐を拾う(笑)
かわいいなぁ・・・って、そうか。
これから主の精神がごっそり削られるからか。
気遣ってきてくれるなんて、いい子だよね、本当に・・・!
時間直前までわたわたして・・・
始まったー!!!!

大千秋楽、開始の言葉は三日月ですね。
義輝暗殺を時間遡行軍が阻む所から開始。
彼が最初に振るうのはきっと、
『俺の愛しい骨喰藤四郎』でしょうね。
この後、刀剣男士登場シーンが、
演出変わってる!!
アルモニでは、客席に男士達がとどまって、舞台を眺めていたのに、駆け抜けて舞台に上がってる!
この後、刀剣男士に時間遡行軍は討ち取られ、義輝は亡くなるのですけど、その想いに応えて生まれた
鵺。
彼が、このストーリーを回していきますよ。
今回もOPかっこいい・・・!
ちゃんと歌えるメンバー、いいよね!!

OP終わると、長谷部と不動の修行先です。
おはぎに嫌な思い出のある長谷部と、蘭丸の弟とお使いの不動(笑)
ここ、唯一の安楽シーンだからな・・・。
場面は本丸に変わり、1対複数の手合わせシーンは、パパ上がかわいい(笑)
光忠’sキッチンは、歌が変わってるー!!!!
アルモニはマグロ解体の歌だったのに(笑)
巻き込まれ歌仙かわいいかよwww
そしてステ本丸の長船は、気遣い担当なのかな(笑)
にゃにゃ様が骨喰のケアをしてくれますよ。

時は巡って、義輝暗殺シーン。
義輝の死を防げなかった鵺が、時を戻します。
生まれて間もない鵺に、時間遡行軍と黒甲冑が接触し、時間干渉を激化させますよ。
あらゆる時代の戦に現れ、幼かった鵺が徐々に成長していきます。
にゃにゃ様の殺陣、めっちゃかっこいいよな!!!!
けど、みっちゃんにはめっちゃ胃の痛い展開。
『気づくのは鶴さんだと思っていたのに、まさかの僕』(パンフ対談)
軍議が気まずいです(笑)
気遣い上手なにゃにゃ様と不器用な歌仙が可愛い。
一方の修行の地。
この強さを極めて見せる!のタイミングで、長谷部がドロップした(笑)
お前もか(笑)
そして、平安刀三振り対談。
三日月の思いを見透かしたような小烏丸に、ある程度気づいていそうな鶴丸。
鶯丸も、ある程度は察しているのかな。
義輝と鵺も、黒甲冑や時間遡行軍と出会います。
黒甲冑が探り当てた結の目を目指し、本丸襲撃ですよ!!
やだやだ;;;
けど、ほぼ全員真剣の中、
我が雅なる初期刀の奮戦っぷりが!!
どうですかこれが自称文系の脳筋ゴリラですよ!!

勇ましいでしょう!!←自慢げ。
三日月の殺陣も本当にかっこいい!
この舞台、殺陣がすごくて見ごたえがありますよ!

本丸が大変な中、鵺を見逃した三日月と、光忠が対戦。
三日月の剣が光忠を貫くさまを山姥切が目撃。
そんな中、光忠を助けに主さん登場ですよ!
主のピンチに、長谷部と不動帰還!
主を助けて、本丸の危機的状況を回避しますよ!

ところでこの本丸襲撃時と、ラストの円環の果てでの一騎打ちの時の音楽ですが、無限カノンでしょ?
私、あんまり音楽に詳しくないのだけど、劇場で見た時から
『なぜこのシーンで宗教曲?』と思っていて。
よく聞いたら多分、無限カノンだ。
無限カノンは、
カノンの終わりがまた冒頭につながり、模倣が続いていくもの、って意味で、三日月の巡る円環を表しているんじゃないかな?!
刀ステの音楽って、結構象徴的で、
虚伝は最初のご挨拶的な意味で完全に和風。
義伝は伊達政宗が慶長遣欧使節を派遣したことから、
スペイン風だったんじゃないかと推理してて、だからキリシタンだった如水さんが出てくるジョ伝はキリスト教の宗教曲っぽくなるはず、って予想したら当たっていて。
音楽にも意味をもたせるってすごいな!って思いながら見ていましたよ。
ここで一旦休憩なわけですが・・・あえてこの場で言いたい!!
『あの主さんが小狐にお姫様抱っこねだっているのかー!!』
・・・そりゃ戸惑うわ、小狐。
天然たらしのにゃにゃ様が、
『いいじゃないか、お姫様抱っこくらい』って言いつつ抱き上げてぎっくり腰になり、小狐にお姫様抱っこで手入れ部屋に運ばれるところまで妄想余裕だった。
その後、みっちゃんからお礼とお詫びの菓子折り来るところまで行けた。
・・・第二幕、始まります。

本丸に現れた敵を、主さんが時間遡行で無理やり追い出すと、三日月と鵺、彼らを追う大般若と骨喰も続きますよ。
満身創痍の本丸で、混乱する刀達をパパ上がなだめてくれます。
今回、パパ上は本当に重要。
大包平も、別方向で励ましている(笑)
主の代理をするまんばの指揮で、鶴と鶯、大包平が三日月達探索へ出ますよ。
一方の三日月達は二条御所へ。
にゃにゃ様が相変わらずの気遣いですよ。
素晴らしいな、ここのにゃにゃ様。
三振りは義輝達と邂逅し、その様を探索部隊が見ていましたよ。
鶴、今回は見守りバージョン。
その後、義輝は幼い鵺の思いにほだされて、
『時鳥』の名を与えます。
この、
義輝と鵺が狂い咲きの桜の前で語り合うシーン。
背景の桜が、ミケランジェロの
アダムの創造に見えた。
ずっと、
桜は立体だったのに、ここだけ背景画だな、とは思ってたんですけど、もしかして本当にその意図あった?
鵺に時鳥の名を与えて人格を確定させるシーンだから、あながち間違っていないのかもしれない。
鵺から時鳥に変わってからの表情や動きの変化がすごいんだ!

その頃本丸では、時の政府の命令により、結の目になってしまった三日月の刀解が命じられますよ。
逃げられたままでは刀解の力が及ばないため、三日月を連れ戻すか、破壊するかの選択を迫られる刀達が辛い・・・。
今までで一番つらい出陣だな・・・。
光忠の声も沈んでいる・・・。
歌仙も、決意のほどが見える口調でした。
先行して戦う部隊に本体も合流して、黒甲冑と対峙する伊達刀かっこいいな!
そして
脳筋!>うるさい。
この力押しっぷりが最高だろ!!
極めた長谷部と不動は、鵺、もとい時鳥の、三日月をなぞる動きに戸惑います。
一方で、三日月と大包平が対峙。
刀解の術をかけられていても、顕現して間もない大包平ではかなわず、やられた子を見て、お母さん登場。
こちらは時間遡行軍に阻まれて逃げられますけど、伊達刀はパパ上の助力もあって、黒甲冑を撃退。
『お前は刀なのか』と問われ、『僕は刀だよ!』と答えるシーンは、燭台切が焼け身になったことを言ってるんでしょうね。
心身ともに傷つきながらも黒甲冑を撃退した
みっちゃん、頑張ったな!!
時鳥も長谷部と不動に討ち取られ、いよいよ義輝も最期です。
渡されたのは三日月宗近。
美しい刀を血に汚すことができず、鞘に戻す彼を、パパ上がケア。
これで思いを残すことなく、義輝は最後を迎えますよ。
介錯は
『愛した刀剣に』と、骨喰へ。
愛された記憶もないのに、それでも愛してくれる義輝を、骨喰が介錯。

その頃、既に時間遡行軍との戦いは乱戦となって、入り乱れる刀剣の、スローモーションの動きが美しい。
山姥切も布を取り払って真剣です。
そして、全員と三日月が対峙。
三日月の異常な強さに敵わず、そうするうちに時間軸が崩れ、時空の裂け目に飲み込まれる山姥切が、歴史をたどって円環の果てへ。
そこで見たのは、人の姿を保てなくなった、白い三日月。
何度も何度も、この場面を経験してきた三日月は、山姥切に太陽になってほしかったんだ・・・。
激しく剣を交え、ようやく勝利を収めた山姥切へと微笑み、三日月は刀解されて、再び円環のなかへ。

本丸は、三日月のいない日常へ。
のんびり茶飲みジジィ達と騒がしい大包平、可哀想な歌仙が可愛い(笑)
骨喰と彼を気遣うにゃにゃ様がいい関係性。
再会を願ってか、山姥切の
『またいつぞや始めよう』は穏やか。
三日月の二振り目も顕現して、EDは勝鬨の歌の悲伝バージョン。
アンサンブルも傘を持って登場で、本当に集大成というカンジ!
役者挨拶、55公演のはずが53公演になってしまったんだなぁ。>北九州中止で。
ぜひとも続けてほしい・・・!


ところで私、公演前からキャストのついった追ってたんですけど、北九州で初めて悲伝の舞台を見て以来、
『よくこんな大変な舞台を何度も演じられるよな。役者ってすごい』
と思っていたんですよ。
だけど大千秋楽見て、その認識が違うことが分かった。
これ、
初日から大千秋楽まで通して、一つの舞台だったんだ!!
私が観た北九州公演は、中盤から後半にかけての時期だったと思うんですが、
ラストはいいところまで行くけどまんば敗退で。
三日月を円環から救えなかったな
、というのがわかる演出で、そりゃもう、精神やられたわけですよ。
まんばの
『またいつぞや始めよう』も、大千秋楽の笑顔じゃなくて、暗く沈んでて、それも精神やられたんですけど、今回はそこまでやられなかったんですよね。
単に二回目だからかと思ったんだけど、
違うぞこれ!
主さん達のついったコメントを見て総合するに、
開演時:三日月にボロ負け中盤:いい勝負をするが負ける大千秋楽:勝ち
だったそうですよ!
しかも、
『極になった長谷部と不動が主を守るシーンで、三日月が驚いていたのは、間に合わずに主が殺された時もあったんじゃないか』ってコメントもあって!
この公演、
一つ一つが三日月の経験してきた『円環』なんだと気づいて、鳥肌立った。
末満さん、すげえええええええええええええ!!!!
三日月が山姥切を育てて行く様を見せてくれてたんだ!

しかも、
そのことを公言しないんだ!
『この仕掛け、主なら気づくよね?』
って謎かけだったのか!
ディスクに収録される公演が、なんで明治座初日と大千秋楽なんだろうってのは思ってたんですよ。
ライビュもやってたから、その映像だろうなとは思っていたけど、こういうディスクに初日が収録されるって珍しいな、って。
けどこれ、
『初日と大千秋楽を見比べて、違いに気づけ』ってことかよ!!
も・・・やばすぎるわ、この舞台!!
次回作はぜひ、この戦いを経た後の本丸を!
三日月を失い、再び得た山姥切がどうなっているのか、見たい!!
きっと極めてるだろうから、成長したまんばの話が見たい!!
早く次回作ー!!!!

 







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