大阪のラスト4公演行ってきました!
大千穐楽のチケットが取れるとか奇跡か!!
ただし、S席は全落ちして、3階のA席のみでした。
きれいなお顔、もっと間近て見たかった!!
基本的に、3階3〜4列の真ん中寄りだったんですが、大千穐楽は!
お頭の正面ポジション!!!!
こんな上席あてがわれて、何度も死亡した話ししていいです?
ちなみに前楽の後、『今立ったら倒れるから、スタンディングオベーション出来なかった・・・』って声が聞こえたよ(笑)
無理ない(笑)
それほどに、雅で華やかな夢の世界でした。
もう、スクリーンに写る男士からして顔がいい!!
音楽は普通に録音で、オケは入ってないのに、最初に『A〜♪』から始まるのが、本格的な舞台のようでね!
オーボエの音かはわからないけど、おそらく、宝塚で観劇慣れている人達向けの、始まりの合図かな、って思った。
大千穐楽の『はじめよう』はもちろん歌仙なんですが、すごく優しい声だ。
兼さんが、『あそこんちの子になる』って言いだして、各本丸の歌仙が大慌てしそうな声です。
男士の紹介は、跪坐からです。
もうこの瞬間に、『あ、本物だ』ってなる。
先月、宝塚に観劇に行った時に、たい吉さんから『宝塚は男役の声が苦手で嫌って人も多い』って聞いてたんですけど、もう、これが男士の声よね、ってなる。
姫はもうちょっと寝ぼけてていいよ(笑)
ただ、姫は入手難易度が高いし、この時はまだ、姫が入った江戸城は開催されてなかったので、ここで初めて姫を見た、って人も多かった(笑)
原作はもっと寝ぼけてるよ(笑)
今回の舞台は源氏物語が絡むので、演出に第一帖『桐壺』の文章が書かれた布が使われるんですが、これがもう見事で!!
包む、覆う、巻く、流れるで場面転換して行く様が本当にお見事でした。
そして何と言ってもOP!!!!
扇子を持って舞う男士と、女君たち!!
更には光源氏役の瀬戸かずやさんがね!!
めちゃくちゃカッコよくてね!!
宝塚知らないピュアな審神者を一気に『私の女にする』勢いだった!!
OPを見ただけで、夢の世界に引きずり込まれてしまいましたよ!
カッコイイ男を演じるために研鑽してきたタカラジェンヌ達ですから、とにかく動きが大きくてカッコイイ!!
腕を大きく開いて、大きく見せる、と言うことを意識的にやっているから、舞台上がとても華やかです!
理想が詰まったOPでした!
御前なんて、すごく高く足が上がるし、姫はくるくると回ってくれる。
これね、うちの隠居が『僕には無理だからな!腰いわすからな!!』って念押ししてくる横で、姫は『俺はできるー』ってくるくるしてると思う(笑)
さて、本編です。
ジョ伝の時のように、背景画面で『本編』と『行間』が示されて、この場面が『源氏物語の世界』なのか、『物語から外れた場所』なのかがわかるようになっています。
最初に登場する『弘徽殿の女御』は、光源氏の母である桐壺の更衣を追い詰めて宮中から追い出し、親王から臣下に下った光源氏と敵対した人ですね。
まぁ、光源氏を追放・・・というか、都から逃げる羽目になったのは、こいつが入内目前だった朧月夜の姫を誘惑して寝とったからなんですけど。
女子高だったので、『いや、自業自得じゃん?!』としか言われなかったね。
それはともかく、本編で弘徽殿の女御を演じているのは、紫式部の友人である、小少将の君でした。
コメディエンヌとして最高の演技を見せてくれました!
『わたくしは弘徽殿の女御などではありませんっ!』って、足でたしたし!って床を叩く様が可愛い!!
そんな彼女を追う物の怪、行間の式神を退けたのは、この時代に到着した男士達でした。
この式神、白いしふわふわしているので、紙魚の化身かもしれないね。
源氏物語にも、『しみといふ虫のすみかになりて、ふるめきたるかびくささながら、あとはきえず(シミに食べられて古くカビ臭いけれども、文字は消えずにはっきり残っている)』って出て来るそうですから。
早速の殺陣は、大倶利伽羅はともかく、姫なんか東京初日はゆっくりだし、誰もいない所を攻撃していたりして、まだまだ感が強かったんですが、回をおうごとにブラッシュアップされてすげえええええ!
アンサンブルの動きもレベルアップして、ちゃんと攻撃を受けるようになった!
これね、男士を演じる側だけがうまくてもダメなんですよ。
ちゃんと、アンサンブルも受けに行かなきゃ。
あとで語られることになりますが、一文字一家の刀剣には、自身の逸話の他に別の逸話も付与されていて、攻撃を受けた姫の『だーかーら?!』は長谷部の口調ですね。
自分の本丸にいなかったら、この時点ではわかんなかったと思う。
姫は歌仙を『かーちゃん』と呼んでもいますが、南泉を『なんくん』と呼ぶのも一緒に、原作では出てきません。
回想ないし(笑)
南泉が誰の逸話を付与されたのかは、作中で出てこないんですが、序盤のここで『そこだね』って言うんですよ。
語尾に『にゃ!』を付ける南泉が、しかも低めの声で言うので、これが彼に付与された逸話のヒントでしょうね、って調べたら、どうやら小夜のようです。
お頭は、殺陣の後にサングラスを触る仕草が最高だよ!!
御前も、この時点で『倒す!』って、小烏丸のセリフを挟んでくる。
殺陣が終わったあとに『ニカッ!』って、則宗笑い挟んでくるところが最高に則宗!!
歌仙は、殺陣師が同じ人だろうから、二つ胴は余裕のパワープレイ!
鳥がモチーフの一文字一家に片足立ちが多いのに対し、歌仙は基本的に両足がついているか、踏みしめる動作。
良き!
敵を退けて、男士達は改めて小少将の君のもとへ。
『ご婦人よ』って呼び掛けるお頭の、折り目正しさがいかにもお頭だよね!
見た目は反社なのに!!>反社言うな。
ここで、小少将の君からこの時代で起こっている異変を聞きますよ。
ここは、歴史と物語が反転し、男士達は源氏物語の世界に入り込んでしまったとのこと。
普通の時間遡行ではありえない、物語の中に入り込んだ一行は、光源氏と同僚達の会話を盗み見ますよ。
この場面の、だけじゃないけど、光源氏が美しすぎて、『私は美しい』と言われたら『異議なし!』ってコール&レスポンスする勢いでした!
第二帖、帚木(ははきぎ)は、公達が『こんな女嫌だ』なんて話をする場面なんですが、ここでしっかり嫌悪感を示す男士達、主に仕込まれているんだろうな、って思った(笑)
ちなみに『頭が良い女は嫌、はしたない』って評価は、紫式部自身が言われてたことらしいよ。
紫式部日記は、結構色んな悪口も書いてある(笑)
さて、物語の世界に入ってしまった一同は、小少将の君から『本編にある間は物語の登場人物となってしまう。ただし、行間になると正気に戻る』と聞き、更に『紫式部に源氏物語の原書を渡された際、物語を破綻させるように指示された』との情報を得ます。
今後の方針は、源氏物語五十四帖のすべてを集め、物語を破綻させること。
そこまで語ったところで、行間は本編へと変わり、小少将の君は弘徽殿の女御になってしまいました。
ここの変化がね!
他のキャストの場合は、声をかぶせているのに、彼女は演技だけで変化したんですよ!
うまい!!
弘徽殿の女御の元へ、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)登場です。
六条御息所は、光源氏の最初の恋人で、前春宮(さきのとうぐう・今でいう皇太子)の未亡人です。
光源氏への想いが余って生霊となり、死後は怨霊になってしまうのですが、『文字が降って来る』演出で不意に出てきたように見せられて、最高の登場シーンでした!
弘徽殿の女御となった小少将の君は、しかし、一瞬正気に戻って、原書を男士達へ託します。
彼女がこの異変に気付いたのは、紫式部と関係が深かったからだろうと推測です。
それにしても六条御息所、演技も声もいい!!
元AKBの人だそうで、ファンも多いらしい。
てっきりヅカファンだと思っていた若い男性客たちは、彼女のファンかもしれない。
一旦、撤退した男士達。
情報をまとめるために、源氏物語についての基本講釈です。
講師役は歌仙。
歌仙がいた細川家は文化に理解の深い家で、忠興の父である細川幽斎は、幽斎本源氏物語と言う写本まで書いている。
Twitterで『細川の御隠居 @yuusai1534』様をフォローしておくと、歌の解説までしてくれるからおすすめです。
ともあれ、源氏物語五十四帖を歌と舞で表現する雅さ、この上なし!
高校生はこの歌を覚えておくといいよ。
光源氏と女君たちの群舞、光源氏だけがいかにも男君の動きで、違いが麗しい。
にゃん泉が、両手を使って帖を数えてたのに数が合わなくて混乱してると、お頭が『なぜ五十三帖しかないのか、と言うことだろう?』って助け舟出してくれるんですけどね!
三の指の形がめっちゃカッコ良いし美しくてだな!!!
今回、全員女性ってこともあるけど、みんな手がきれいで色っぽいんだよ!
手!必見ポイントな!!
五十四帖なのに五十三帖なのは、第三十四帖の若菜が上下巻に分かれているからなんですけど、第四十帖『幻』の後に白紙の帖があるというのは、高校の古典の授業で聞きましたね。
なお、原書は物理的に斬ることはできず、物語を改変して破綻させることでしかこの状況を打破できない、と言う結論に至り、手元にある『空蝉』の改変を試みます。
第三帖『空蝉』は、光源氏が人妻の元に忍んで行って、寝取る話。
光源氏の言動に、いちいち突っ込むにゃん泉が可愛いし面白いし、女子高時代を思い出した(笑)
いつの間にか行間にいた小少将の君が、調子に乗って歌仙に叱られるのも可愛かったね!
それに歌仙!
空蝉に、物語を改変するために光源氏を受け入れてほしい、って一旦は申し出ながら、『いや!だめだ!!』って、女子に優しい(笑)
盛大にずっこける御前と南泉ほどじゃないけど、お頭も『がくっ』って膝を折っちゃってるんだよね(笑)
空蝉に本編に帰られてしまった男士達は、小少将の君に第九帖『葵』に行こうと提案されて向かいますが、単独行動の大倶利伽羅は一発逆転光源氏狙い。
刃を向ける大倶利伽羅に、扇一本で受ける光源氏。
本来なら到底敵うわけがない彼ですが、『物語の主人公は殺せない』と言う『設定』のもと、大倶利伽羅をねじ伏せます。
これがな・・・!
また、優雅な動きで、こんなに美しい人が男士じゃないなんて嘘だ顕現してくれ、って思うくらい!!
動きが美しいので、素晴らしいシーンでした!
大倶利伽羅も、ただ敗北したのではなく、歌仙の仮説を証明し、勝利への糸口を見つける辺り、ただの『東北の田舎刀』じゃないぞ!
第九帖『葵』に移動した一行。
大倶利伽羅も合流です。
物語によって守られている光源氏を、物語によって殺す、と言う作戦を立てます。
欠落した一遍、『雲隠』がねらい目です。
これは、元々書かれていなかったとも、欠落したとも伝わる、題名だけが残された帖になります。
古典の授業では、『華やかだった光源氏が死にゆく様は、はっきりとは書かずに読者の想像に任せる、と言うはからい』って言ってた気がする。
それはそれで、千と千尋の神隠しのラストシーンみたいな、無言で立ち去る光景に似ていると思う。
余計な言葉や後日談は蛇足。
そんな源氏物語への勉強不足をお頭に叱られてしゅんとするにゃん泉が姫のそばに行くんですけど、ちっとも慰めないどころか完全スルーの姫が解釈一致でヤバすぎ姫好き!!
雲隠は誰も知らない物語ゆえに、光源氏を殺せるのは紫式部だけ、と結論付けた所へ、小少将の君登場。
葵の上が倒れて、葵の章が佳境であることを告げます。
更には、この世界の登場人物は、実際にこの時代に生きる人間が演じているものであり、紫式部もこの世界のどこかに、登場人物として存在しているだろうと。
千年を経る源氏物語と、刀剣達が持つ逸話。
両者の戦いが始まります。
ここで一文字一家の閑話。
姫は歌仙と大倶利伽羅を騙しているカンジが嫌だと不満です。
どうやら同じ本丸にいるらしい日光に押し付けたかったようだけど、彼、今、福岡市博物館で年に一度の展示中だから。
ごめん、本体が忙しい(笑)
そんな姫を、おそらくこのたくらみの中心にいる則宗が飄々と『姫ちゃん』なんてからかいますよ。
いかにも御前らしい。
審神者は、歌仙がガラシャを『前の主』と呼ぶことについて、『なんか伏線来た』って察したでしょうが、他の人達はどうだったんだろうって、気になった。
第九帖『葵』本編。
生霊に祟られて、苦しむ葵の上の元へ、光源氏が駆け付けます。
けど・・・言ってることがクズメンなんだよな。
『嘆きわび 空に乱るるわが魂を 結びとどめよ したがひのつま』
と言う歌を、葵の上に取り憑いた六条御息所の生霊が読みます。
これは、『嘆くあまり、身体から抜け出てしまった魂を、身体に留めてほしい』と言う意味なんですが、『したがひ』というのは下着のことで、それを合わせる褄(つま・紐のこと)は、当時の考え方として、寝ている間に出て行ってしまう魂を身体に繋ぎ留めておくためのおまじないであったそうな。
六条御息所自身も、好きでさまよっているわけでも呪っているわけでもない、できることならこんなことにはしたくなかった、でもこうなってしまった、っていうことでしょうね。
当の六条御息所は、本編から行間へ。
そこへ、大倶利伽羅が接近です。
行間で六条御息所を殺して葵の上を救う算段ですが、六条御息所はそう簡単じゃない。
亡くなったのちも、怨霊として登場するため、葵の章で殺すことは無理です。
案の定、六条御息所が放った式神に大倶利伽羅が翻弄されている間、歌仙は光源氏へ接近です。
欄干に腰かけて光源氏を待つ歌仙が雅。
『刀の木偶人形』と言われても笑って流すのが、この本丸の歌仙なんだなぁと。
直接、物語の登場人物を殺すことができないのなら、と、歌仙は自身が光源氏に成り代わることを本人に提案です。
光源氏はあっさりと歌仙へその役目を渡して、その悩みや葛藤までも歌仙へ渡しますよ。
予想外の苦悩に退場した歌仙を追って、南泉も退場。
元・光源氏と共に残された一文字一家がね・・・!
山鳥毛『それで、光源氏でなくなったお前は何者だ?』
某 『ただのしがない・・・通りすがりのイケメン雅ですよ』
観客 『せやな』
って幻覚が見えたwww
その彼の目的は、紫式部を救うこと。
五十帖あまりの原書を持つ彼に従う時間遡行軍との戦闘開始です。
その頃、大倶利伽羅は六条御息所が放った式神と戦闘中。
大倶利伽羅の物語は、徳川将軍家で止まっている。
伊達に渡った物語が欠落しているんですね。
そんな状態で、六条御息所にとって代わろうという。
劇場でも、『いや、なに言ってんだお前』って思ったけど、六条御息所は更に的確(笑)
大笑いした上、『あなたに十二単は似合わないもの!』って言い放ちますが、南泉役の汐月しゅうさんがついったで言ってたのは、『そんなん着てみんと分からんやん?!私は見たい!!』って、それな!!
私も見たいし、これが古今だったら、『あなたよりもわたくしの方が似合うに決まっているでしょう!!』って、積極的に向かって行ったよね!!
今回、則宗が企んで一文字一家が実行する計画だったため、同じ政府顕現の古今は外されたんでしょうが、これ、歌仙の事も含めて、則宗は帰還後、古今に散々嫌味を言われたと思いますよ。
うちの子によくも、と言うのもあるけど、なんたって幽斎は源氏物語ヲタクですから。
彼の物語を持つ古今なら、『わたくしが行きたかった!!なんで仲間外れ!!わたくしだったら、そりゃあもう最高の六条御息所を演じましたよ!なんなら今から取り憑きましょうか、則宗えええええ!!!!』って!
こわいこわい、蛇こわい。
結局、大倶利伽羅は六条御息所にとって代わることなく、本編へ戻ります。
光源氏となった歌仙が、出産した葵の上と寄り添うシーン、にゃん泉がずっと障壁を開けようとするパントマイムしてるんだけど、これが上手くて!
押したり、爪をかけて引こうとしたり、叩いたり手を付けたまま飛び跳ねたり!
壁!ある!!
壁!見える!!
一方で、時間遡行軍と戦う一文字一家。
初めて見た時は、『なんで御前がパパ上のセリフ?』って驚いていたら、続けて姫が長谷部のセリフ、更にはお頭がにっかりのセリフを言う。
なんだこれ、と思ったら、彼らは本来の上杉の逸話と一文字の基礎能力を持ったうえで、別の刀剣男士の逸話を入れているらしい。
偽りの逸話が馴染んできた、と言うお頭に、姫はちょっとお冠。
姫は、上杉の太刀であることを誇りに思って、偽りの逸話には否定的みたい。
なお、ここでようやくはっきりしたのが、大倶利伽羅は伊達家にわたる逸話を削除され、歌仙は忠興の後、ガラシャに渡ったという逸話を追加されたということ。
なぜこんなことをするかと言えば、そもそもこの本丸が、通常の本丸とは異なるということがはっきりしました。
則宗曰く、
『あまたの本丸を有象無象とせぬために、我らの顕現実験用疑似本丸はある。
本来とは異なる物語を付与された刀剣男士の実用と観察こそが我らの使命。
骨なき物語が、いかなる力を示すのか』
とのこと。
つまり、この本丸には主すらいない可能性があるな。
最終的な目的は、物語が三日月へ収れんするかどうか。
あらゆる意味で、キーパーソンなんだな、三日月。
さて、行間を離れた姫は一旦、物語の夢の中へ。
・・・私、ずっと3階にいたんですよ。
そして、せっかく生観劇してるんだからって、舞台裏とかをオペラグラスで覗くのが好きなんですよ。
一文字一家の太刀が並んで深刻な話をしている間、回る階段の裏では、長い髪をまとめてひっつかんで走る白装束の怨霊と葵の上が見えてました(笑)
あれ、布団にスライディングしてるのかな、ってずっと思ってた(笑)
『夢枕に立つのはあなたの専売特許じゃない』と、六条御息所の怨霊に言う姫、死にゆく葵の上に、『死んだ後でも夢を見れたらいいのに』って抱きしめてあげるのが優しいんだよね。
姫は基本的に、一文字一家の中では傍観者と言うか、より上杉にこだわっている風なんですが、ただの小さい子好きじゃなくて、謙信の『義』に感応して、弱いものに寄り添う刀なのかもしれない。
とか言うと、素直じゃないので『なぁに言ってんのぉ、キモイ』とか言いそうだけど(笑)
その頃、光源氏となった歌仙は藤壺の宮の元へ。
御簾越しに追い返された歌仙・光源氏とは逆に、何者でもなくなった彼は藤壺=紫式部と対面です。
彼の目的は、紫式部を地獄から救うため、源氏物語を虚構の物語ではなく、史実を元にした歴史書へと改変する事でした。
その手段としたのが、歴史に名の残らない、何者でもない彼が『光源氏』となり、死ぬことで骨を埋め、遠い未来に発掘されること。
そうやって、源氏物語を『歴史』にすることで、紫式部が嘘である物語を作った罪で地獄に堕とされることを阻もうとしている。
そんな彼に、紫式部は『なにも返すことはできません』(だからそんなことはやめろ)と言うのですが、彼はむしろ驚いた様子で『なにもいりません、私はあなたの物語を愛しているのです』って・・・待て待て待て待て。
ここにも高山右近がおるんかい。>高山右近を強火限界ヲタクの代名詞にすんなwww
ヤバイコイツ、解釈違いで相手殺すタイプの限界ヲタクだ。
一方、宮中を出た歌仙・光源氏は本編を進み、北山で若紫と出会います。
この・・・ロリコン!!!!
なにやってんだお前、目を覚ませ!!
って、主はガチで叫んだね!(in脳内)
ちなみに、若紫の言う『友達の犬君(いぬき)』は源氏物語では女童(めのわらわ・女の子の侍女)だったはず。
若紫も、家を飛び出してきたのではなく、家の庭の中で、『犬君が雀を逃がしたの』って泣いている所を、光源氏が垣根の隙間から覗き見ます。
・・・変態。
そして、祖母の尼君から『生き物を捕らえるなんて罪深い。仏様に叱られますよ。悪いことなんだから、逃がしていいの』って叱られてる最中なんだよね。
その尼君がまた美人で、髪を短くしているのがむしろ素敵、とか書いてあって、『こいつ祖母にまで手を出すつもりかよ』ってざわついた教室の思い出。
紫式部と某が物語に包まれて見守る中、歌仙・光源氏は若紫の手を取って見つめますよ。
・・・変態。
このシーン、姫や御前が、本丸に帰ってから再現して歌仙をいじるんだろうな、って思った。
話を聞いた古今がまた、小夜の手を引いて真似して、歌仙にダメージ与えるんだろうと思うとほっこりするよね!(笑)
ここで第一幕終了。
いよいよ第二幕ですよ!
大千穐楽でお頭の正面ポジションあてがわれた私、しぬ!
なにしろ、この目の前であの・・・!!
あああああああああああ;;;;
死ぬ死ぬ死ぬ!!!!!
私の死が来るぞ!!
第二幕は、紫式部の話から。
紫式部は、男の兄弟があんまり優秀じゃなくて、一緒に勉強している間に漢詩や歴史をすっかり覚えてしまったそうな。
この場面の、父や公達のセリフは、実際に言われたことだそうですよ。
もっと言えば、『女は一という字も読めないふりをするのが可愛いというもの』だそうな。
しかし、和歌の素養は強く求められて、古今和歌集をそらんじるくらいはあれ、ということらしい。
閉塞感があって、窮屈な世界ではあったけど、この時代は通常、家は女が継ぐもので、領地は男女隔てなく相続したし、結婚も恋愛もそうそう縛られることなく、割り切ってしまえば結構楽しく暮らせたのかなぁとも思う。
もちろん、財産は必須だけど。
ただ、男は基本的にDV男だったそうで、光源氏がこんなクズメンでも良しとされたのは、『少なくともDVはないからな』ってことらしい。
セクハラとモラハラではあるだろ、とは思うけどね。
さて、紫式部は、物語を書くことになったきっかけを語り、小少将の君や同僚の女房たちと共に、主の彰子(しょうし)にまみえますよ。
楽しそうに源氏物語について語る女房たちや小少将の君が可愛い(笑)
『繋がっちゃうんです!』はもう、小少将の君のチャームポイントになってる(笑)
女房たちに、『どのお話が好きですか?』って聞かれた彰子が、『どのお話も好きよ』と答えるシーンは、生粋の藤原一門なんだな、と思わせる。
ここで彼女が、『この話が好き』と言ってしまうと、影響が大きくなる、ってことを知っているんですよ。
彰子様が好きだとおっしゃったから、と、良くも悪くも噂になるし、それが原因でまずいことになるかもしれない、って、先に防衛線張ってしまうんですよね。
そのことを、『どのお話も好きよ』の一言で表すのは技術だな、と思った。
その彰子が『好きな登場人物は・・・』ってためる時、隣で紫式部が、そっと耳を寄せて聞き逃すまいとしているの、いかにも作者仕草で好ましい。
彰子が六条御息所推しだとわかると、みんながのけぞって驚いていたけど、これはあると思う。
彰子は父・藤原道長のごり押しで、皇族以外出身の皇后になったけど、一条天皇はずっと中宮の定子を寵愛していて、彼女の家が没落しても、宮中に留めおいたんだ。
普通、後ろ盾がないままに宮中に上がるというのはあり得ないことだけど、それでも傍に置きたいほど愛していたんだろう。
そんな仲睦まじい二人を目の当たりにしていた彰子は、六条御息所が生霊になって葵の上を苦しめたように、定子に嫉妬せずにはいられなかったんじゃないかな。
ただ、定子が残した皇子は、諸事情で彰子の手で育てられることになった。
彼女が弘徽殿の女御のように継子をいじめたとかは全くなくて、むしろ夫である一条天皇を廃し、定子の子を廃嫡した道長には激怒したらしい。
閑話休題。
場面変わって紫式部と、光源氏になる某の出会いです。
私は全く気付かなかったんですが、細川のご隠居様曰く、衣装の色からこの某は雑色ではないかと。>身分の低い使用人。
当時の庶民は字なんて読めないし、貴重で高価な紙を手に入れることなんてできないのに、なぜ彼が源氏物語を読めたのか、と言うお話でした。
そうよね、更級日記の作者だって、源氏物語を入手するのに時間と苦労があって、とうとう入手した時は『すっごく嬉しい!!誰かがお后の位と交換して、って言っても交換してあげない!!』ってくらい喜んだんですよ。
一介の使用人が手にできるはずはなく、手にしても読めるわけがない。
なのに、光源氏になりきるだけの理解と解釈ができたということは、彼の主人がかなりの源氏物語ファンで、周りに読み聞かせたり、解釈を語ったりしたんじゃないかな。
平安時代はわからないけど、昔は読書と言えば、黙読ではなく音読が基本なんですって。
なので、主人が誰に聞かせるわけでもなく音読していたものを、仕事中の足を止めて聞き入っていたら『雑色には珍しく、雅がわかるのか』と傍に召されて最初から読み聞かせてもらった、なんてサイドストーリーまで思い浮かんでしまうよね。
そのうち、文字も教えてもらって、自分でも読めるようになったんじゃないかな。
平安時代の人間とは言え、日本人ですからね。
ヲタク気質は古代からですよね。
ヲタクは語りたいし、聞きたいんですよ。
『周りに源氏物語について語れる人いないー。そうそう出かけられもしないし、つまんないー』
なんて、暇を持て余している時に、純粋そうな若い雑色が、『姫様それ、なに読んでるんですか?聞いてもいいですか?』なんてやってきたら、第一帖から音読した上に、早口で解釈語るに決まってるじゃん。
『それで?!お前、だれが好き?!』
『ひ・・・光源氏・・・さいこーっす・・・!』
『よね!!そうよね!!それで続きあるんだけど!聞く?!』
『もちろんです!!』
ってさ。
限界ヲタクはこうやって出来上がったんだよ。
そんな限界ヲタクは、『待って?!仏教で嘘は大罪なんだから、このままでは紫式部様が地獄に堕ちるのでは?!救わねば!!』ってなったんですね。
ここで、源氏供養の話が出ますが、のちの時代に毛利元就などの武将が実際に源氏供養をしたりしてるんだよね。
源氏物語って、結構戦国武将にもファンが多かったんだぞ。
物語が嘘で地獄に堕ちるなら、物語を元に顕現する刀剣男士もまた嘘八百の罪深き存在。
しかしそれを笑い飛ばす御前の懐の大きさよ。
その頃、祖母を亡くして悲しむ若紫を攫おうとする歌仙・光源氏。
『(可愛いあの子を)傍らに置き、明け暮れに眺めていたいものだ』って・・・。
主、ドン引きよ・・・。
ロリコン反対・・・!
なお、そんな歌仙の傍には、光源氏の乳兄弟にして幼馴染である惟光の設定を入れた某が。
共に若紫をさらって行きますよ。
・・・これ、平安時代だから許されるけど、今なら一発通報よ。
懐いた若紫を伴う歌仙のセリフがもう・・・キモイ。>うるさいよww
そりゃ、大倶利伽羅も殴りたくなるわ(笑)
非情な大倶利伽羅は、若紫の可憐さにも負けず、彼女を斬り伏せますが、物語の改変はできず、若紫が死ぬことはありません。
どころか、本編の力を見せつけますよ。
歌仙・光源氏はそのまま物語を進み、藤壺の宮の最後を見届けます。
そんな彼に、大倶利伽羅は『お前の物語を思い出せ』と。
背景画面に炎と(綺伝の)細川ガラシャ!!
おま・・・!!
それはずるいやろ!!!
いきなり、かいちゃんのガラシャと歌仙とか!!
光源氏の設定を放出し、我に返った歌仙と、未だ設定がなくなったままの某。
『今ならあいつ、斬れんじゃね?!』って言う南泉の判断が早い!
一斉に向かって行きますが、今度は大倶利伽羅に光源氏の設定が入ってしまいますよ。
途端に時間遡行軍に囲まれてしまい、危機的状況から逃げるために、歌仙は南泉と姫を伴って第六帖『末摘花』の物語へ。
ここにいる大倶利伽羅は光源氏の設定が入っていて、いつもの彼より愛想がいいし、愛想笑いする。
お前、誰。(真顔)
小少将の君も、『せめて最初から順番に行ってくれればいいものの!』って、キレつつ追いかけて来て、男士は大倶利伽羅の救出に、小少将の君は末摘花の説得に向かいます。
その頃、若紫を寝かしつけた某の元へ、山鳥毛と則宗が訪れます。
階段に座ったお頭の足が長くてカッコ良くて、このアクスタおいくら万円ですか?!
なぜ出さない・・・!
なぜ出さない・・・・・・!
物語を歴史とするために、死んで骨を埋めようとする某の話に、則宗がトロイの歴史を例に理解を示しますよ。
御前、博識。
こういうキャラクターがいると、話が進めやすくて楽なんだよね。
更にこの場面の、若紫が可憐で可愛い。
本編の藤壺の宮が亡くなったため、行間に出てこられるようになった紫式部に誘われて、一文字の先代と当代が行間へ向かった一方、本編では大倶利伽羅が光源氏になりきっています。
無理矢理行間に引きずり込んだ歌仙達ですが、めちゃくちゃ大倶利伽羅が残った好戦的な光源氏とその家来に追われますよ。
こんな源氏物語は嫌だ(笑)
追っ手を撒くために、太刀と打刀で分かれて逃げている間、大倶利伽羅は末摘花の元へ忍んでいこうとします。
こんな大倶利伽羅は嫌だww
行間では紫式部と一文字の先代と当代。
限界ヲタクの彼の暴走がこの件の引き金とわかって、御前大笑い。
そこへ彰子も現れて、更なる真相を。
なんと、この時点で紫式部は亡くなっているとのこと。
つまり、紫式部より先に亡くなったとされる小少将の君も、ここでは現実の存在ではない!
彼らが遣わされたこの時代は、実際の平安時代ではなく、源氏物語の世界ですらなく、源氏供養の世界でした。
二重の罠に、驚き大笑する則宗。
ここで唯一実在する某を斬って初めて、この世界を破壊することができると察しますよ。
紫式部や彰子、今はこの世界にいないはずの彼女達と、源氏物語を維持するために、抗うことを許せという彰子に、『一向にかまわん!』と言ってのける則宗、さすがの器量。
当代の山鳥毛も、当然のように太刀を抜きますよ。
一方、小少将の君は、末摘花の元へ。
先に来ていた葵の上から話を聞いていた末摘花は、酷い容姿の女として描かれた恨みつらみをこれでもかと語りますよ。
最終的に、妻の一人として光源氏の屋敷に迎えられるんですけどね。
私が好きなのは花散る里だけど。
一番いい人生を送ったと思うよ、花散る里。
ともあれ、葵の上に発破をかけられて、反乱を決意する女君たち。
そんな中に、うかつにも乗り込んでしまった大倶利伽羅・光源氏が、女君たちに詰められて精神的に逃げ出して、ようやく伊達政宗のことを思い出しますよ。
女君たちに詰め寄られる大倶利伽羅なんて、ここでしか見られないよな(笑)
しかも大倶利伽羅、こっち方面のメンタル弱ぇwww
戦闘開始の大倶利伽羅に続いて、一文字の先代と当代。
則宗が!!
天然理心流!!!!
ご隠居おおおおおおおおおおおおおお!!!!
しかし、敵に追い詰められた則宗を庇ったのは、紫式部でした。
彼女に『雲隠』を託され、某の救済をも願われます。
死にゆく紫式部へ、則宗は『千年を経る物語を、作者のお前さんが罪などと言わないでくれ』と悲しんでくれます。
飄々としているように見えて、情が深い。
紫式部の死によって、物語の平安京は崩壊し、浮いてしまった光源氏の設定は、再び某の中へ。
雲隠れで待つ光源氏の元へ、男士が一斉に乗り込みます。
この!!
第二幕の!!
お頭!!!
ジャケットを翻すお頭!!!!
これを正面で見てしまった私!!死んだ!!
私の死因・お頭!!!
カッコイイいいいいいいいいい!!!
刀ステ名物連続殺陣開始!!
南泉の軽やかな殺陣、初日に比べて動きが早くなった!
姫の殺陣も、アンサンブルのレベルが上がってちゃんと蹴りが当たるようになったよ!
お頭登場は、もう、足の長さをこれでもかと見せつけて、かっこいいんだよ!!
サングラスに触る仕草もまた、カッコよくて!!
私の死!
私の死!!!!
御前の殺陣は、力強くも飄々としている。
初日にはうまくいかなかった、敵の刀を奪って投げつけるのも、うまくいってた!
特に最後の、『慣らしが終わったぞ』で笑うの、かっこいいわ!!
大倶利伽羅は、もう大倶利伽羅でしかない!
ここに大倶利伽羅がいるし、止めのポーズが一々かっこいい!!
いつもの本丸にいても違和感ないよ!
ラストは歌仙登場!!
両足ががっつりついて、力強い殺陣!
重量級で力isパワー!!
そして何と言っても、最後の『力がなければ、文系であることも押し通せない世の中さ。世知辛いね』って、首を傾げる仕草ね!!
カッコいにもほどがあるわ!!
そこへ、炎に巻かれるガラシャの記憶。
それが偽物の記憶であることを思い出し、名前の由来を思い出すシーン。
歌仙が立つ中央は桔梗の花、その周りに八つの丸で、九曜紋になってるんですよ!
最高かよ!
彼らの戦いを眺めていた一文字一家は、『本来の逸話に勝るものなし』との思いを確たるものにします。
最終決戦。
白い中国風の戦衣装で登場の光源氏がひたすらカッコイイ!
貴族であるのに、めちゃくちゃ強いぞ!
これが、千年の物語の重みか!
一文字一家が一斉に光源氏に斬りかかる時の、南泉の『一文字ー!!』って掛け声最高じゃない?!
これは!
市博で展示中の日光一文字に報告しなければ!!
次回は君も入れてもらいなさいって言いに行かなきゃ!
しかし、光源氏によって一文字一家は退けられ、歌仙と大倶利伽羅のパワープレイでようやく彼を跪かせますが、本来の彼の目的は、ここで光源氏として死んで、骨を埋めること。
『物語を歴史に』と願い、紫式部の書いた物語は現実であったと知らしめ、それをもって紫式部が地獄に堕ちることを防ぐ、という、これもパワープレイ。
美は力。
力isパワー!
帚木で光源氏が語っていた、『美とは何でしょう。美とは私、すなわち傾国の力』というセリフが、ここにかかってくるとはな!
歌仙が斬らなかった光源氏を、しかし、『雲隠』で追い詰めるのは、女君たちでした。
刃を向けるも、光源氏を愛する女君たちは殺すことができず、泣き伏す彼女たちの中を、若紫が進み出ますよ。
願われて、光源氏を刺そうとする若紫を押しのけて、彼を斬ったのは歌仙でした。
若紫のような幼い子に無惨なことはさせられない、というのはもちろんなんだけど、この登場人物たちは、実在の人物たちが演じているんですよね。
若紫=幼い頃の紫式部でしょう。
幼い紫式部に光源氏を殺させることで、物語そのものの芽を摘んでしまうところだったんじゃないかと。
それを防いだのが歌仙、と言う辺りが、やっぱり意味があると思うし、この件では古今にめっちゃ褒められただろうな!
物語を終えて、光と共に消えゆく女君たちが美しい。
紫式部の救いになればいい、と願う小少将の君に、『紫式部の冥福を祈る』と答える則宗、さすがは一文字の先代。そつがない。
今回、小少将の君は紫式部を救うために奔走したけど、本来の彼女は紫式部より先に亡くなったそうだから、かりそめの世界だとわかっていても、小少将の君が元気にはしゃいでるのを見て、紫式部は本当に嬉しかったと思うんだ。
彼女があの世界から出られなかった、というよりは、小少将の君がいるこの世界を出たくなかった、というのもあるんじゃないかな。
物語が終わった、と思ったら、時間遡行軍登場。
いざ戦闘か、と思いきや、『物語を歴史とするため』いずれかの地中に埋めようと、光源氏の遺体を奪って行きます。
それをあえて見逃した歌仙。
『もし光源氏の遺体が掘り出されたら・・・』という言葉に続いて、先の世で掘り出される光源氏の骨。
『任務失敗か?!』と焦っていたら、南泉の想像でした(笑)
驚いた(笑)
物語について語る歌仙は、『演練で会った別本丸の山姥切』について語りますよ。
彼ならば、この戦いを打開してくれるかもしれない、と。
ここでようやく、ステ本丸とは違う本丸の話だとはっきりしました。>情報が出るまではどういう立ち位置か判断できなかった。
しかし、敵を見逃したことは事実なので、政府に処分されるかもね、って不安そうな南泉に、お頭は『一文字一家に怖いものはない』と自信満々。
先代は更にのんきで、『どうせいずれは我らも朽ち果てるのだ。気楽に考えた方が、生きることは楽しいぞ!』と、軽やかに華やかに。
現実と物語を行き来し、夢かうつつか定かではなくなったと語る歌仙へ、大倶利伽羅が『俺達の戦いが物語であればどうする』と問いますよ。
『源氏物語が千年を超えてそうだったように、その物語に心を寄せてくれる人たちがいるはずだ。
僕はその想いに報いたいと思う』
これ・・・!
私達審神者に言っているよね・・・!
思わず息を飲んだよ。
その言葉の後に、『風流の何たるかを教えてあげるさ』と言って笑う様がもう、歌仙以外のなにものでもない!!!!!
『心に込めがたく言いおき、物語ることは地獄か。ならばこの物語も地獄だ。この美しい地獄を分かち合おうじゃないか』
EDは完全に宝塚。
歌仙が羽根しょって出て来るんじゃないかと思った。
手足がきれいに伸びて、『見せる』が『魅せる』と同義。
特に光源氏!!
ライトの効果だけでなく、出てきた瞬間に舞台上がぱっと華やぐ。
キャストのお辞儀も本当にそれぞれで、則宗がお辞儀の後にニカッと笑うのがほんとに一文字の隠居だよ!!
美の指定暴力団に殴られっぱなしの舞台でした。
初見は話が頭に入って来なくてもいい。
ただ、美の奔流に流されたい。
意識が覚醒するのは観劇3回目からでいいんよ。
女性キャストだからできる、というより、女性キャストでないとできなかった舞台でした。
なお、大阪公演18日のマチネですが、ラストシーンで則宗のマイクが不調になってね。
途中でおかしいな、とは思ったんですが、ひそめた声でさえ、3階席でもはっきり聞こえたんで、最初は気のせいかな、と思ってたんですが、更に『ゴッ!!』っていかにもマイク切れたな、って音がして。
終わった後、たい吉さんと『マイク切れてたよね?!』って話したら、『新人の頃はマイクもらえないから、肉声でも3階席まで届けるのは余裕』だそうで、本当にジェンヌさんは凄いと思った!
大千穐楽は、キャストコメントがありますよ!
アンサンブルさん達は元気女子だし、若紫たちは可愛くて可憐だった!
お子様たちは早く終了しなきゃいけないのに、かいちゃんが話を続けようとしてしまって、周りから『早く帰してあげて』って教えてもらっていた(笑)
素では一番下級生だという則宗が、『七海さん、七海さん・・・!』って、困った顔で見ているのがめちゃくちゃ可愛かった(笑)
若紫の事は小少将の君がだいぶ可愛がっていたようで、いつも傍にいるのが可愛い二人、って感じでしたね!
小少将の君のコメントでは、『いつだって繋がれちゃうんです!!』って言った途端に、隣で紫式部が笑いすぎてへたり込んでたんだよ(笑)
それがいかにも仲良し二人、ってカンジで可愛かったのに!
配信では映ってなかった。残念。
光源氏役の瀬戸かずやさんは、先にキャスト紹介の画像やパンフの写真見てもなんとも思わなかったのに、OPで舞台に登場した瞬間、劇場中を支配した圧倒的存在感に一瞬で魅了されたし、仕草も殺陣も舞も凄くて、何が言いたいかってもう、好きです!!
男士に移って、南泉。
しゅうさんはガチの審神者なので、戦力拡充について語るし、梅ちゃんといい、とくびぐみはガチなのかって話にwww
姫のさやとさん、舞台では『をらぁっ!!』だったのに穏やか。
お頭の麻央さんは、途中で泣いちゃって、『これはあの台詞きけないかなー』とおもっていたんですが!!
一瞬で切り替えて『小鳥たちよ、ありがとう』って!!
言ってくれたあああああああああああ!!
お頭が小鳥って!!
小鳥って言ってくれたああああ!!
しかも正面ポジションで!!
死んだ!!
小鳥死んだ!!
ごめん、犬君、小鳥死んだ!!!
お頭の小鳥に殺された小鳥は、無事に帰って家でディレイが観られるように用心して帰ります!!>情緒乱れ過ぎて日本語めちゃくちゃww
則宗役の綾さん。
物語を通して、あなたの心に生まれたものは嘘ではない、という、紫式部のセリフを引用して話す声の可愛くて穏やかなこと!
これがさっきまで、『うはははは!』って笑っていたご隠居?!
ほんとにジェンヌさんってすごいな!!
大倶利伽羅の凪さん。
あのクールでカッコイイ大倶利伽羅とは思えない、可愛くて優しい声に以下略!
ほんと(ry
歌仙のかいちゃん。
戦ってきた体には物語があり、その物語には心がある。その心を感じて伝える。
末満さん、いいことを言う。
その心を届けてくれたかいちゃん、最高の舞台でした!!!!
『物語を閉じます。ぱたん』
って、可愛いかよ!
綺伝の時のわだくまのように、舞台袖辺りで一旦止まって、お辞儀してくれるのが素敵だった。
ちなみに、現場ではティータイムが見られずに、帰ってからディレイでようやく見られたんですけどね。
規制退場で座席待機していると、ED全部聞けて良きよ!
おまけ映像はお稽古前に撮影された、椿山荘でのアフタヌーンティーでした。
綺伝では、ビニールハウスに突撃した男士達が、灼熱の中で切ったり切られたりしながらメロンを収穫して、まるごと一個食べてしまう、ワイルドなおまけ映像でしたけど、こちらは打って変わって優雅(笑)
山鳥毛役の麻央さん、衣装つき稽古の時に、サングラスとイヤホンマイクとマスクで耳が大変なことになって、その様をかいちゃんがまるっきり目を逸らして見てくれなかった、って言ってました(笑)
それ見たかった(笑)
それにしても、可愛らしく控えめにお話しする綾さんの可憐なこと!
この中では一番の下級生だからということもあるでしょうが、こんなに細々としゃべってあるのに、舞台上では誰よりも豪放磊落な一文字の御前になるんだから、本当に役者ってすごい!
円盤早く!!
永遠にOP見たいし、お頭の『小鳥たちよ、ありがとう』をエンドレスで観たい!!
そして願わくは、続編を!
この本丸の続編をお願いします!!
|