着付け男士
〜 小紋編 〜

自粛でお外に出られないあるじさんが、着付けのワンポイントをお話しするよ!
今日は小紋の着付けポイントだよ!
基本的な着付けの流れはようつべでも見てもらって―・・・。
ここでは、そう言うのでは流されちゃうポイントを呟いていくね!
まずは、小紋の種類をお話ししましょう。
一番上が薄物、夏の小紋です。
二番目が単衣(ひとえ)。裏地がありませぬ。
冬物と夏物の間に着るものと思ってくだされ。
三番目は、一番なじみ深い袷(あわせ)でございます。

着る月としましては、基本的に10月から4月までが袷。
6月から8月までが薄物。
5月、9月が単衣となりまする。
中学生のお子らは、冬服、中間服、夏服をお持ちでしょう?
それらは大体、10月に冬服へ変わり、6月に夏服に変わりませなんだか?
それらと同じく、と思っていただければよいのですが、北国や南国など、日ノ本は南北に長うございますから、衣替えはそれぞれのお国に合わせていただいてよろしいかと。
衣服なるものは、凍え、あるいは汗だくになってまでも規律を守るものではありませぬ。
じゃあ、小紋で準備するものを紹介するよ!

・着物
・帯
・帯締め
・帯揚げ
・帯枕
・帯板
・下着
・襦袢
・襟芯
・伊達締め2本
・紐4本(+2本くらいあると助かる)
・タオル3枚
小物が準備できたら、着る前のお裁縫だよ!
まず、襟芯を入れたら―・・・
ぎゅっぎゅーって、襟芯を押し上げて、落ちてこないように、襦袢の襟を縫うよー。
布地を傷めないように、しつけ糸を使うよ。
着物の襟も留めちゃうよー。
肩口の内側をクリップで留めたら、襟と着物を縫い付けるよー。
これをしておくと、格段に着付けがしやすくなるよ。
これも、絶対にしつけ糸だよ!
ついでに、伊達衿もつけようかー。
小紋にはあんまりつけないけど、ついでだよー。
衿を半分に折った真ん中を背縫いに置いて、肩口から肩口まで縫い付けるよ。
この時、着物から5mm下に縫うよー。


体型補正用のタオルを準備するよー。
今回はちゃんと違いが分かるように、色付きと柄付きタオルを用意したけど、本当は無地の白タオルがいいなー。

3枚のうち、1枚は縦半分に 1枚はタオルの縫い目が重ならないように横半分に折ってねー。
半分に折った内側を三角に、外側も重ねて折るよー。
縫い目が重ならないように気を付けてよー。

三角に折った部分に重ねて下半分を折ったら、あらかじめ裏側に縦半分に折っていたタオルをかぶせ、下半分を包むんだよー。
補正ってどこにつけるかわからない、って声はよく聞くよー。
さっき作った三角の部分をお尻の真ん中に置いて、長い部分を腰に巻くよー。
タオルを置いた後、肩甲骨からお尻まで手を添わせて、境目がないと感じる場所が正解だよー。
胸の補正をするよー。
右肩に置いたタオルの対角線を持って、左肩に置くよ。
肩に置いたタオルの端を持って裏返し。 これで、肩から胸にかけての不足を補うんだよ。
これがずれないように、キャミソールをぐるぐる。

乱 キャミソールの話してなかったね!
これは手作りのものだけど、簡単なのもあるよ!
ガーゼを2.5mくらい、縦半分に折って、30cm辺りで折り目から15cmくらい切る。
後ろ側を縦半分に切るだけでいいよ!
襦袢は長いのと、二部式と言って、上下に分かれてるのがあるよ。
今回は二部式。
先に裾側を着せるよ。
それから上。
背中側の襟には布がついてるよ。
ついてなかったら、つけとくと便利だよ!
二重になってるとこに紐を通すよ。
一番難しい、衿の留め方だよー。
ここが決まらないから衿が崩れる、って悲鳴をよく聞くよ。
抜きたい位置で衿を決めたら、背中の布に通した紐を身八つ口(袖の下の穴)に通して、衿が動かないように、ぎゅっと胸の下で結ぶよ。
襦袢の衿を重ねて、紐で留めるよ。
この時、きれいに皺を伸ばすには、下方向ではなく、斜め方向、布の向きに沿って引けば皺が取れるよ。
伊達締めで留めるよー。
着物を着せるよ。
背縫いが背骨に沿うように置いたら、襦袢と着物をクリップで留めるよ。
伊達衿が皺にならないように、衿と一緒に持って襦袢の襟に沿わせるよ。
伊達衿は5mm控えて縫い付けてるから、きれいに衿に沿うよ。
裾は、右足の甲の上で、斜めに重なり合うようにするといいよ。
この時点で、背中は皺だらけ。
今度はそれをキレイにするよー。
背縫いの下を持って、
腰紐の下に手を入れて
皺を横に流すよ。
浴衣ではわかりにくかった脇下リベンジだよ。
背中から横に寄せた皺を、全部きれいに伸ばしてから、手の幅分ひっくり返すよ
これ、本当は両手で腰紐の上下同時にやるんだよ。
・・・・・・わかる?
ここに寄った皺は、布目に沿って右斜め下に引くと取れるよ。
おはしょりをキレイにするよー。
重なった部分の、内側を全部上にあげて
帯の下から出す部分を残して表側も上げるよ。
後ろも同じ長さで揃えてクリップで留めたら、全部の皺をポケット状になったおはしょりに入れてしまうよ。
写真撮るの忘れた・・・けど、クリップで留めた状態を伊達締めで維持して、帯を巻いたよ。
帯枕は、元からついてるストッキングみたいな布だと痛いから、外してガーゼを巻いておくといいよ。
今回はわかりやすくするために、帯揚げしてないよ。
このガーゼ、帯が落ちないように思いっきり締めるから、最初はめちゃくちゃ痛くて苦しいよ。
悪者の紐、って主は呼んでるよ。
これを退治するには、まず、結び目をおへその方へ思いっきり下ろすよ!
次に、脇の紐を下ろして肋骨を解放するよ!
身動き来ているうちに、また上がって来るから、苦しくなったら下ろす、をやると楽になるよ!
悪者の紐は、帯揚げでカバーするよ。
帯揚げの基本はセーラー服のリボンと同じだよ。
結び目に指を入れてから両端を引くと、ふんわりするよ。
余った部分は、折って両側の重なり部分に入れるとふんわりするよ。
ふわふわー。
帯揚げは、小紋の場合はほとんど見えないくらい、帯の中に入れるよ。
なんでって、そっちがかっこいいから、かなぁ?
フォーマルな場合はたっぷり出すよ。
ついでに帯締めだけど、房が上に向くのは『喜び』で、平時と晴れの日。
下を向くのは『悲しみ』で不幸ごとだよ。
最後におはしょりの整え方だよ。
左側の縫い目をしっかり持ってから・・・。
帯の下に四本指を滑らせるよ。
身動きすると結構、皺になってることがあるから、写真を撮る前なんかにやると、きれいに写るよー。
どうだったかな?
小紋の着付けポイントだったよ。
帯の結び方なんかは・・・あるじさんが、『両手を使っていても写真を撮る方法』を思いついたらアップするかもね・・・?
今回はだいぶ簡単にしちゃったから、質問とかあったら言ってね!







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