* 042 我があるじを讃えよ *
~ Goldene das Abenteuer ~
金色の冒険
ビュッデヒュッケ城には、風呂職人が丹精を込めた浴場がある。
半壊した船を再利用した、風情なのかリサイクルなのか、見る人間によって感想の異なるそこはしかし、戦闘の疲れを癒しに来る人間でひきもきらない。
だがその日は、時間が遅かったこともあってか、一日の仕事を終えたルイスと、放浪癖のある父親からようやく逃げ出せたメルヴィルの貸切になっていた。
「あ・・・あのさ、ルイス?」
「なに、メルヴィル?」
頭からお湯をかぶったため、不明瞭になった視界の中になんとか捉えた黒髪の友人は、湯船の温度以外の要因から、頬を紅く染めている。
「今日も・・・仕事だったんだよね?」
「うん。今日はクリス様の会議が長引いちゃったものだから、書類の整理とかお食事の用意とかがずれ込んじゃって、こんなに遅くなっちゃったんだ」
ゼクセン騎士団長の従騎士である彼は、そう言って屈託なく笑った。
そんなに忙しい日でも、業務終了後の自発的な訓練をいとわない彼を、メルヴィルは密かに尊敬している。
「ルイスは・・・・えらいなぁ・・・・・・」
「えー?」
ふと漏らした感想に、ルイスは苦笑した。
「偉くないよ。僕だけじゃなく、騎士なら誰でもやってることだし」
「そ・・・そうなの?!」
湯船から身を乗り出すメルヴィルに、ルイスは泡だらけの髪を掻き回しながら頷く。
「少なくとも、六騎士と呼ばれる方々はみんな、時間を見つけて訓練してるよ。
レオ様はワン・フーさんやムーアさんと特訓しているし、ロラン様は弓使いを集めて精度を上げる特訓をしている。
ボルス様はよく、くだらないことでナッシュさんと戦ってるし、パーシヴァル様は牧場レースのチャンピオン維持のため、今日も駆けてるんじゃない?」
最後の二人には点の厳しい感があるが、それには気づかないメルヴィルだった。
「そうか・・・みんなすごいんだなぁ」
「みんなもすごいけどさ、やっぱりすごいのはクリス様だよ!!」
握った拳が泡を四方に飛ばす。
「まるで舞のように美しい剣技の数々!戦場での判断力と決断力は並外れているし、統率力は群を抜いているね!
あんなに素晴らしい人と、同じ時代に生まれたってだけでもう、すごいことなのに、従騎士になれるなんて、僕は本当に運がいいよ!!」
ゼクセン騎士団唯一の女騎士の従者になると知った当初は、絶望と不安と不満でいっぱいだったと語る彼は、今ではとっても誇らしく、嬉しい仕事だと公言してはばからない。
「ねぇ、メルヴィル。『想い姫』って、知ってる?」
嬉しげな口調に、メルヴィルはその言葉の意味を懸命に思い出そうと試みた。
「確か・・・騎士が騎士道を修めるために愛する『貴女(ダーメ)』のこと・・・でよかった?」
「うん。
ゼクセンに限らず、どこの騎士団でもやっていることなんじゃないかな、とは思うんだけど、騎士は入団した時に、自分だけの『貴女』を選んで、全ての名誉をその人にだけ捧げるんだ」
それは決して、その女性と恋人になることとイコールではない。
騎士は団長への忠誠と同じく、貴女へ忠誠を誓い、あくまでプラトニックな関係を保つのだ。
「だめだとは言われたんだけど、どうしても、僕の『貴女』はクリス様なんだ」
照れたように笑う様が、初々しい輝きを放つ。
「僕が入団した時、クリス様はもう騎士だったから、貴女にはなれないってきっぱり言われたんだけど、はいそうですか、って諦められるようなもんじゃないよね」
だから今、僕の貴女は空席なんだと、ルイスは笑う。
「そんなに・・・好きなんだ?」
「もちろん!」
あっけないほどに断言したルイスに、メルヴィルはぽかんと口をあけた。
クリスに対しては、メルヴィルもほのかな憧れを抱いている。
常にクリスの側にあるルイスを羨ましいと、何度思ったか知れない。
しかし、所詮ファンでしかない彼の想いは、憧れ以上の域を出ることはなく、それ故にルイスの想いとやらに興味があった。
「ルイスが、クリスさんを好きになっちゃったのって、いつ?」
「初めてお会いした時!」
あっさりと断言され、二の句が継げない。
そんなメルヴィルの様子にも気づかず、ルイスは初めてクリスと会った時の事を淘々と語り始めた。
「僕が士官学校を卒業して、クリス様の従者になると決まった日、ブラス城のクリス様のお部屋で、どきどきしながらお帰りをお待ちしていたんだ。
あれはちょうど今頃―――― 涼しい秋の風が吹いていた頃で、西陽の差し込むお部屋にクリス様が入ってこられた時のことは、きっと何十年経っても忘れないね・・・・・・!」
浴場内の温度以外の要因で頬を上気させながら、ルイスは熱く語る。
「爽やかな秋の日差しを受けて、まばゆく輝く銀の髪。頬はまるで、ミルクにバラの花びらを浮かべたよう。
お化粧もしていないのに、珊瑚色の唇は艶やかで、最高級の紫水晶のような瞳は穏やかな笑みを浮かべていらした・・・・・・。
ほとんど男所帯で生まれ育った僕は、あんなに美しい女性を初めて見たんだ!!」
ルイスが並べ立てる言葉に、メルヴィルの想像力はフル回転を強いられ、相槌すら打てない。
「僕はその時、感動のあまり頭に血が昇ってしまって、ちゃんとご挨拶ができたのかすら覚えていないんだ・・・・・・。
僕の心臓は激しく動きまくるし、感動とはちょっと違う感情に顔が赤くなってしまって、呆然と見蕩れてしまってたんだよ」
―――― すまない、雑事にかまけて遅れてしまった。君がルイスか?
「その声・・・・・・。
甲高いばかりの女の子達の声を聞き慣れていた僕にとって、しっとりと落ち着いた大人の女性の声はとても心地よくて、うっとりと聞き惚れていると、クリス様は僕に、にっこりと微笑みかけてくれたんだ!
それで、なんとか最初から良い印象を持ってもらえるような、そんな気の利いた言葉をいろいろ考えていたのに、口をついて出たのは、『あっ・・・あのぅ・・・・・・・・・』なんて、間の抜けた、朴訥でつまらない言葉でさ・・・・・・・・・。
あれからもう何年も経っているのに、僕はこの時のことを思い出すたびに赤くなっちゃうよ」
言って、本当に赤面するルイスに、メルヴィルは吹き出してしまった。
「けど、不思議な事に、僕の言いたいことはちゃんと伝わったらしくて、クリス様は右手を差し出して、微笑んでくださったんだ!
僕はもう、何も言うことができなくて、クリス様に見蕩れちゃって、差し出された手を握ったまま硬直していると、目の前のクリス様が苦笑されておしゃったんだ」
―――― 私の手は・・・・・・硬いだろう?
「一瞬、何を言われたのかわからなかったけど、確かに、握ったお手はとても硬かった」
―――― 常に剣と共に在ったために、この手は堅く、醜い節がたってしまった。
「そう、苦笑されたクリス様に、僕はいいえ、と申し上げたんだ。
とても美しいと思います、って言葉に、全然嘘はなかったんだよ。でも・・・」
―――― この手は、何人もの敵の血に濡れ、怨毒にまみれている。
常に清浄でいられる人間などいないが、私こそは汚れの最たるもの。それでもお前は、この手を美しいと言えるか?
「そう言われた時・・・・・・少し悲しげなお顔を見上げて、僕は申し上げたんだ。
僕にはクリス様のお手が、とても美しいものに見えます、って。
多くのものを守り、多くの同胞の命を救ったお手が、汚れているわけがありません、って!」
以後、忠実にお側に仕えていると、少年は夢中で語った。
「ね・・・ねえ、ルイス・・・」
少年の興奮と共に飛んでくる泡をよけながら、メルヴィルがいやに真剣な口調で言った。
「僕も・・・ゼクセン騎士団に入れるかな?」
「えぇっ?!」
ルイスが、意外な言葉に目を丸くする。
メルヴィルが吐いたのは別に、この年頃の少年が言っておかしい言葉ではない。
むしろ、当然と言っていいだろう。
この城に拠った人々の認識は少々変わったとはいえ、ゼクセン連邦の民にとって、騎士団は凶暴なグラスランドの蛮族を相手に一歩も退かず、『弱き人々を守る盾となる』憧れの存在なのだ。
どれほど長い間グラスランドと戦争を続けていても、蛮族が首都に攻め入って来れないのは、ゼクセン騎士団が、その居城・ブラス城で食い止めてくれているからだと。
そんな彼らは、元気な男の子達やおてんばな女の子達の崇拝の的でもある。
いつか、自分も騎士団の中枢たる『誉れ高き六騎士』と呼ばれたい・・・。それが無理なら、仲間にでもなれたら・・・・・・!
そんな、興奮気味の会話は、ゼクセンの到る所で聞えてくる。
だが、ルイスはまさか、その言葉がメルヴィルの口から出てくるとは思わなかった。
「だってメルヴィルは、お父さんの後を継いで、トレジャーハンターになるんじゃなかったの?!」
トレジャーハンターに後継ぎが必要かどうかはこの際置いておいて、ルイスはじっと3歳年下の友人を見つめた。
その視線に、メルヴィルは気まずげに目をそらす。
「そのつもりだったんだけど・・・父さんが、トレジャーハンターに後継ぎなんかいらないって」
原因は、ナディールの主催する劇に出たことだった。
メルヴィルの、堂々たる子役ぶりにすっかり感銘を受けた劇場支配人は、酒場にいた彼の父親をかき口説き、『トレジャーハンターなんてもったいない!!彼は絶対スターになる!!』と、涙ながらに(そんなものは仮面で見えはしないのだが)訴えたのだった。
「そうか。じゃあお前、役者になれ」
あまりにもあっさりとした言い様に、メルヴィルは猛反発したが、彼の父親は元々、人の話を・・・ましてや、子供の話を聞くような人間ではない。
「支配人、後はよろしく」
と、その場で劇団に売り渡されそうになったのを何とか逃げ出して、彼は今、ここにいるのだった。
「・・・・・・それは大変だったね」
ルイスには計り知れない家庭の事情というものを聞かされて、しばし呆然としてしまう。
しかし、騎士団のマスコットと呼ばれる彼は、実は芯のある男だった。
彼は景気よくお湯をかぶって全身の泡を流してしまうと、きり、と、表情を引き締め、まっすぐにメルヴィルを見据えた。
「でも、男が一度目指した道を諦めるのは良くないと思う」
きっぱりと言われて、さまよっていたメルヴィルの目がルイスに戻った。
「どんなに馬鹿な事だって言われても、諦めなければ道は開けるよ!」
ざばん、と、大きな音を立てて湯舟に入ると、少し冷えた身体に熱が染み渡ってくる。
「僕だって、騎士団に入る時は大変だったんだから!」
叱り付けるように険しさを増した視線から、メルヴィルは逃げなかった。
「僕もね、小さい頃は単なる騎士団ファンだったんだ」
誰かが湯船に残していったアヒルちゃんをもてあそびながら、ルイスは語りだした。
「僕の家は貴族で、父は七人兄弟の末っ子である僕を文官にしようとしていたんだ。
僕をかわいがってくれた、というのがもちろん、第一の理由だったと思うけど、文民統治のゼクセン連邦では、文官の方が高い地位に昇れるしね。
父は、僕自身と家のために、高級官吏養成学校なんて異名をとる、ビネ・デル・ゼクセの寄宿学校への入学を決めてくれていたんだよ。
上の兄達は、みんなその学校を卒業していたり、在学していたりするから、僕がそこに入るのは当然だと思われていたんだけど、僕はどうしても、ゼクセン騎士団に入りたかったんだ!
そのために毎日、剣の練習をしたし、騎士見習の時は馬がもらえないと聞いてからは、ちゃんと騎士達についていけるよう、足も鍛えたしね!」
にこ、と笑うルイスに、メルヴィルは熱心に相槌を打つ。
「でもさ、やっぱり両親も兄達も、親戚や友人・知人達まで口を揃えて、僕の騎士団入団を許してくれなかったんだよね。
『見た目ほどカッコいい職業じゃない』とか、『戦場は遊び場じゃない』とか、『危険だからやめなさい』とか、もうわかりきっていることを声高に並べ立てて、すごく叱られたんだから。
挙句の果てには、当時のゼクセン騎士団長、ガラハド様を連れてきて、僕を諭してもらおうとまでしたんだよ。
あの時はさすがに、ここまでやるかな、って思ったね」
「前騎士団長と・・・知り合いだったんだ・・・・・・」
その人生は早くも伝説となりつつある前騎士団長の名をさらりと出されて、メルヴィルが呆然とした。
「あ、わざわざ呼び寄せた、とかじゃないんだよ!たまたまビネ・デル・ゼクセに来られていたのを、顔見知りだった親戚がつれて来ちゃっただけなんだから!!」
貴族と平民、という言葉で人を分けたがらない少年は、慌てて手を振る。
そんな彼の人となりは、早くも一人前の騎士のものなんだな、と、メルヴィルは妙に感心してしまった。
「うん、わかってるよ。それで、ガラハド様にはなんて言われたの?」
「もちろん、僕は決して騎士になることを諦めませんって言ったよ」
さらりと出された言葉に、メルヴィルは息を呑む。
勇猛果敢な騎士団長として、グラスランドにも名を馳せた前騎士団長の前で、ルイスは決意表明をしたというのか。
その当時の彼はまだ、メルヴィルよりも年下だったろうに、今、自分は同じことを言えるだろうかと、考えこんでしまう。
「・・・それで、入団を許してもらえたんだ?」
「まさか。
そんなに簡単じゃなかったよ」
ふぅ、と、吐息して、ルイスは破れた船腹の間から見える夜空を見上げた。
「ガラハド様は、とっても怖い顔で戦場の残酷さや騎士団の厳しさを語られて―――― それはさすがに、親や親戚達が話すそれよりもリアルで、恐ろしいものだったんだけど、それでも僕は、ガラハド様の目をまっすぐに見て、騎士になることを諦めませんと、誓ったんだ。
僕の頑固さは、家中の誰もが知ってたけど、初めてそれを見られたガラハド様は大笑して、大きな手で僕の頭を撫でてくれたよ」
それは生まれて初めてもらった、最高の勲章だったと、ルイスは誇らしげに笑う。
―――― 見込みのある子だ。どうだろう、父君。この子を我が騎士団に預けられては?
あの時、ガラハド様にそう言われた父は身体全体を使って嘆息し、母は顔を覆ってうな垂れ、兄達は肩をすくめて苦笑しあった。
―――― ご子息の教育は、私が責任を持っていたそう。
再度、ガラハド様に言われると、父はようやく頷いた。
―――― わかりました、ガラハド卿。あなたを信頼し、お預けします。
「そんな会話があって、父は僕を見下ろしたよ。
――――ルイス、わかっているだろうな?自分で決めた以上、途中で投げ出すような真似は許さないぞ。
務めを果たし、一人前の騎士になるのならお前は我が家の一員だが、そうでない時はお前を勘当する!」
父親の声色なのだろう、低く、厳しい声を発したルイスは明るい笑声を上げた。
「いいな、と、真剣な目で僕を見る父に、大きく頷いたよ。
絶対に、一人前の騎士になって戻ってきます!ってね」
クスクスと、思い出し笑いをするルイスの話に、メルヴィルは無言で聞き入っている。
「でも、父はそれでも不安げだし、母は頭を抱えて座り込んじゃうし・・・・・・。
兄達は、めでたく意志を貫き通した僕を取り囲んで、『絶対死ぬぞ〜』とか、『矢に当たれば痛いぞ〜』とか、『斬られたら血がたくさん出るんだぜぇ〜』なんて脅しをかけてくるんだよね」
兄弟のいないメルヴィルには、それがどういう状況なのか、いまいちよくわからない。
「えっと・・・兄さん達はいじわるなの?」
その問いに、ルイスは笑って首を振った。
「そんなことないよ。憎まれ口を叩いても、兄達が、ちゃんと僕の事を心配してくれていることは知っているから」
「へえ・・・・・・」
そうなんだ、と、感心したように頷くメルヴィルに、そうだよ、と、ルイスは屈託なく頷く。
「お返しに、兄様達もお仕事とお勉強をがんばってね、って言ったら、苦虫を噛み潰したような顔をして・・・・・・。
『さっさと出て行け!』って、四方八方から出てくる手に軽く小突かれながら、僕は騎士団へ帰るガラハド様の後ろに従ったんだ」
「へぇ・・・・・・!!」
たった3つしか違わないのに、既に自身の意志を貫き通した友人の姿は、メルヴィルの目にまぶしく映る。
「すごいや、ルイス!!僕も・・・僕も君みたいに、自分のなりたいものになるよ!絶対!!」
「うん!君ならスターよりもゼクセン騎士よりも、すごいトレジャーハンターになれるよ!」
暖かい湯船の中で温まった友情に、瞬く星たちが祝福を与えているようだった。
「ところでさ、君の次の目標はなんなんだい?やっぱり、一人前の騎士になること?」
長風呂にあたりかけた二人は、よろよろと浴場を這い出し、パジャマ姿のまま並んで甲板に寄りかかっている。
火照った身体に吹き寄せる夜風は優しく、風呂上りの牛乳が喉に心地よかった。
「そうだね、もちろん、それはそうなんだけど、更にその上の目標ができちゃったかな」
にこりと笑った顔が、メルヴィルの心を浮き立たせる。
「なに?今度は何をやるんだい?!」
ルイスとメルヴィルを隔てるのは、たった3つの年の差。
だが、強い意志という点ではるかに先を走っている友に、メルヴィルは指標をねだった。
「まず第一は、立派な騎士になること。
六騎士に数えられるほどの、ね」
ひとつ、折った指にルイスは微笑みかける。
「次は、誠心誠意クリス様にお仕えすること。立派な騎士になることは、常にお側にあるために、必須条件だからね」
二つ目の指を折ったルイスの笑みが深まる。
「三つ目は、邪魔者の排除。あの中年は、ハルモニアに帰るからいいとしても、まだクリス様親衛隊の双璧が残っているからね」
パーシヴァルとボルスの姿を脳裏に描いただろう目が、邪悪な容に歪み、メルヴィルがびくりと肩を震わせる。
「すべて排除してしまった時点で、クリス様にアタック!!ライトフェロー家の執事には、既に篭絡作戦を開始しているんだ♪」
ビネ・デル・ゼクセに戻る度、ライトフェロー家の執事には心づけを怠らないという彼は、間違いなくゼクセン連邦の貴族だった。
「そ・・・それで・・・・・・ライトフェロー家の婿になるの・・・・・・・・・?」
怯えた声に、ルイスはいっそ、晴れやかに笑って見せた。
「だって僕、七人兄弟の末っ子だよ?どうせ家は継げないんだし、婿養子に入るしかないじゃない」
クリス様なら長期戦になっても落とす価値あり!と、断言するルイスに、メルヴィルは返す言葉もない。
どうやら彼は、メルヴィルの想像など及ばないほど『初志貫徹』のつわものであったようだ。
星は、彼らの未来を祝福してくれるだろうか・・・・・・?
*End*
『我があるじを讃えよ』ですv
これは以前、ルイスの独白で書いていたものを直したものです・・・。
だって・・・独白文苦手なんだもの;;;
やっと日の目を見て、嬉しい限りです(笑)
こういうリサイクルができるから、108も着々と進むってもんですね(笑)>アンタ楽しすぎ;;
ちなみに、うちのルイスはブラックです。
先を見越して計画を立てていく、ある意味最凶最悪の計画犯です(笑)
メルヴィルに説教しているのも、ライバル排除計画の一環・・・・・・(げふげふ;;;)
これって、むしろ『策略』にふさわしい話なんじゃ、な、カンジの悪さですね(笑)
ところで、当然ながらルイスの過去は捏造ですから(笑)
信じちゃ嫌ですよv
百八題