† The Rain Leaves A Scar †
1. Prologue
―――― あんな奴・・・死ねばいい・・・・・・・・・
Uraniaの一言に、参加者達の手が止まった。
二人の謝罪に、Uraniaはしばらく、メッセージを打ち込もうとしなかった。 それぞれのパソコン画面の前で、固唾をのんで待っていると、Uraniaのメッセージが書き込まれた。
Uraniaが管理する『Treasure,to leisure(トレジャー・トレジャー)』というホームページでは、大学・高校・私立中学から各専門学校まで、校風や入試の合格ライン、変わった校則など、多くの情報が収集されている。 主な情報源が、在校生・卒業生による掲示板への書き込みであるため、進学する際の参考にしたり、卒業した学校の現在の評価を見たりと、幅広い年代が閲覧していた。 が、以前、このホームページの掲示板やチャットで中傷された学生が自殺した件で炎上し、閉鎖されて以降、パスワードを知る者だけが閲覧できるようになっている。
Hebeの発言に、Floraが同意と怒りのメッセージを書き込んだ後、Uraniaが書き込んだ。
Floraの発言から、しばらく、ログの流れが止まった。 Hebeが手を止めた理由を知るUraniaは、画面に向かって微笑むと、また、キーボードを打ち始めた。
ようやく出たその一言に、Uraniaは微笑んだ。
一気に書き終えたUraniaは、手を止めて、参加者達の反応を待った。 薄笑いを浮かべた顔は、自信に満ちている。 ―――― この単純な子供達はきっと、誘いに乗るだろう・・・。もし、釣られなかったとしても、代わりは他にもいる。 案の定、長く待つまでもなく、画面上に文字が現れた。
それぞれに楽しげな台詞を残し、チャットルームを去って行った二人には到底見えない場所で、Uraniaはほくそえんだ。 「バカな子供たち・・・・・・利用されるとも知らないで」 その唇に浮かんだ、禍々しい笑みを見れば、誰もが怯んだことだろう。 Uraniaは、ログをチャットルームごと消してしまうと、パソコンの電源を落とした。 To be continued. |
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