† The Rain Leaves A Scar †
6. Revenge.
パソコンのバックライトだけが灯る部屋の中で、ロードは盛んにキーボードを叩いていた。 Uraniaと名乗る者―――― ロードの兄弟達を、残酷にも殺した者に復讐する・・・。 そのために、彼女はあらゆる情報を集めた。 文字通り寝食を削ってパソコンの前にいたおかげで、Uraniaに関する情報は随分と集まった・・・と、思う。 やや不満げに眉をひそめ、ロードは机の上に置いた、もう一台のノートパソコンに視線を移した。 「ホントに・・・手が込んでる」 Uraniaが兄達に送ったパスワードは、彼らが亡くなった数日後には効力を失い、ロードの手元には今、ページソースをコピーしたデータしかない。 それを元にUraniaのホームページやチャットルームを探し出し、幾重にもかけられたセキュリティを解くのは、至難の業だった。 「手間取らせてくれたよねぇ・・・!」 ロードは忌々しげに呟き、舌打ちする。 「だけど・・・見つけた!」 猫のように目を細め、今まさに、書き込みがなされているチャットルームを見つめた。 「からかってやろぉかなぁ」 くすりと笑い、ロードは入力欄に名前を書き込む。 「入室っと」
ロードの出現に驚いたか、ロムに回ってしまったFloraとHebeと違い、文面上、冷静なUraniaにロードは、苛立ちながらキーボードを叩いた。
平然として見えるUraniaの態度に、ロードはパソコン画面の前で表情を歪める。 彼女がチャットルームに入った時にはもう、気づいていた。 Uraniaは、このチャットの過去ログが、20行以上残らないように設定してしまっている。 ロードが閲覧している間に書き込まれたログは、とっくに消えていた。 だが・・・。
「こいつ・・・・・・!!」 ロードが画面保存などしていないことを、見透かしての答えに、苛立ちが募る。
畳み掛けるように書き込みがなされたかと思うと、いきなりロードの目の前が真っ白になった。 「追い出された・・・っ!!」 怒声を上げ、苦労してたどり着いたチャットルームに再び踏み込もうとするが、次に彼女の前に現れたのは『not found』の文字だ。 「ページごと削除するなんて・・・っ!!」 その、あまりにも素早い対応に、怒りは更に募った。 「絶対、見つけてやるっ!!」 だが、今までの経験からして、Uraniaを落とすのが容易ではない事もわかっている。 それでも、 「見つけ出して見せるよ・・・!」 白く浮かび上がるパソコン画面を睨みつけ、ロードは一人、唸った。 すぐさまページソースを元に追いかけるが、サイトごと消されたらしく、Uraniaの存在は、ウェブ上のどこにも見当たらない。 プロバイダや、サーバーを提供しているウェブサイトも辿るが、行き着いたのは、彼女の理解できない言語で記された外国のサイトだった。 「ちくしょう!!」 見事に姿をくらまされて、ロードはいらだたしげにキーボードを叩く。 「ウラーニア・・・」 苛立ち紛れにその名を検索したロードは、はっと目を見開いた。 Urania―――― それは、天文を司る女神の名。 「Flora・・・Hebe・・・・・・」 呟きながら、ロードはソースに残った二つの名前を見つめた。 「そうだよ・・・他の二人だ・・・」 チャットルームに入る『権利』を持った二人。 『天』を相手にすることは難しくても、その下にある『フローラ』や『ヘーベ』までが、手ごわい相手とは限らない。 「普段使ってるハンドルネームなのかな・・・?」 言ってから、首を振った。 あの用意周到なUraniaが、そんなところで足がつくようなことをするはずがない。 「Urania・・・Flora・・・Hebe。 なんの関連が・・・」 次々に名前を打ち込んで検索したロードは、それらが全て、ギリシャ神話の女神の名であることを知った。 「チャットルームの名前はHeavenly・・・天国のような?」 神話の女神達が集まるなら、その名は不思議ではないだろう。 だが、ロードは不満げに眉を寄せて宙をにらんだ。 「ウラーニア・・・天文の女神・・・Heavenly・・・・・・body? あ! Heavenly body!『天体』だ!!」 思いついて天文のサイトを巡れば、FloraもHebeも、小惑星の名前として載っている。 「あいつ・・・本当に『天文の女神』を気取ってんだ・・・!」 天に軌道を敷き、それに従って動く惑星達を冷酷に見つめ、ロードの兄弟達を次々と殺して行った・・・。 身を焼くような怒りに体を熱くしながら、ロードは兄達の遺品を取り上げる。 屋上から共に落ち、砕けて使えなくなった携帯電話を見つめ、おもむろに自身の電話を開いた。 「もしもし、ティッキー?」 真夜中の電話に、回線の向こう側から激しい文句があふれてきたが、それをさえぎってロードは続ける。 「デビットとジャスデロの通信履歴を調べてよ。 どうやってって・・・ティッキーも親族なんだから、電話会社に問い合わせればいいじゃん! 僕じゃ教えてくれないかもしれないでしょぉ?!」 『んもー・・・なぁにエキサイトしてんだよ、お前らしくねー・・・・・・』 寝ぼけた声に、ロードの怒りが募った。 「なんでそんなにのんきなんだよ! デビットとジャスデロは殺されたんだよ?! スキンだって、他人には落雷に遭ったって言ったけど、本当は・・・」 『・・・わかった』 なだめるような声音にむっとしていると、再び声が届く。 『携帯電話会社の営業時間になったら、連絡してやるよ。だから今日は、もう寝ろ』 「ティッキー!!」 『営業時間外に調べられるわけがないだろーが!いいからもう寝ろ!!』 怒鳴るや、一方的に切られた電話をにらみつけ、ロードはベッドの上にそれを放った。 「絶対、正体を暴いてやるよ!ウラーニア!!」 翌日、体育の授業中に駆け寄ってきたロードを見て、ティキはあからさまにうんざりとした顔をした。 「ティッキー!調べてくれたぁ?!」 「今は先生と呼べ」 「みんなティッキーって呼んでんじゃん!」 ぷぅ、と、頬を膨らませるロードをため息混じりに見下ろして、ティキはジャージのポケットからメモ紙を取り出す。 「警察を通して、携帯会社に聞いた通話記録。 理事長からの電話の後に、非通知のが入ってる。お前が知りたいのはそれだろ?」 「うん!ありが・・・と・・・?!」 メモ紙を受け取り、広げたロードの目が、丸くなった。 「ティッキー!これ・・・!!」 「聞いたことのない会社名だろ? 調べてみたら、海外のレンタル専用携帯電話会社だった」 「レンタル・・・?」 「そ。 知らねぇか?空港なんかに看板が出てるやつ。 自分のケータイが海外で使えない場合、目的地で使えるケータイを借りるんだ」 「でも・・・レンタルなら、身分証の提示がいるよね?!」 「普通はな。 だが、国や会社によっては、そこまで厳しい審査がいるわけじゃない。 日本じゃ犯罪に使われるってんで登録制になったが、海外じゃプリペイドのケータイが一般的だからな。 海外に行く機会さえあれば・・・いや、こんなのは多少違法でも、ネットで手に入れるのは難しいことじゃないだろ」 「・・・・・・っ」 唇を噛んで俯いた少女の頭に手を載せ、ティキはやや乱暴に撫でる。 「もうやめときな。 理事長も、事を大きくしたいとは思っていないはずだ」 「そんな事・・・っ!」 「俺は、双子の件は自業自得だと思うぜ?」 ぽんぽん、と、頭を軽く叩かれて、ロードは一旦上げた顔を、悔しげに俯かせた。 「さぁ、もういいだろ。授業に戻れ」 「・・・センセー。 僕、気分悪いから保健室で寝てます!」 「はぁ?!お前、そんな勝手な事・・・コラ!待て!!」 ティキが制止するが、ロードは聞く耳持たず踵を返す。 「ロード!理事長に言いつけるぞ?!」 情けないが、ロードには一番効果的な言葉を投げつけると、彼女の足は一瞬止まったが、すぐに振り切るように駆けだした。 更衣室ですばやく着替えた彼女は、体育館棟を出ると、当然ながら保健室には寄らず、教室に戻る。 早退するつもりでバッグを手に取った瞬間―――― 直感的に思い浮かんだ事に、ロードは動きを止めた。 「フローラ・・・花の女神・・・・・・花・・・・・・?」 ―――― 少女の、嘲笑・・・・・・! まさか、と思いつつも、口に出した瞬間、それは確信へと変わる。 ロードはすぐさま身を翻し、誰もいない廊下を走って1階に下りると、保健室のドアを乱暴に開けた。 途端、消毒液の臭いの代わりに、化粧品の香料の香りがあふれて、ロードは眉をひそめる。 だが、 「どーしたの?まだ授業中でしょ?」 部屋の主である保健医は、彼女の表情に頓着しないどころか、デスクの上に広げた化粧道具から顔も上げず、鏡越しに甘い声を掛けた。 「エリリンは仕事中でしょぉ?化粧なんかしてていいのぉ?」 ロードがややむっとして言い返すと、保険医は椅子をクリルと回転させて彼女に向き直り、美しい脚のラインを見せつけるように足を組む。 「いいのよ。これから勝負時間なんだから。 それよりキャメロットさん、どうせまた、サボりでしょ? 一番奥のベッドを使ってていいから、私の邪魔をしないでちょうだい」 「勝負ぅ・・・?」 化粧して、いったい何と戦うのかと問えば、彼女は艶やかな紅い唇に笑みを乗せ、いたずらっぽく目を細めた。 「今ね、クロウリー先生が、生物室で授業中なの。 もうそろそろ・・・」 彼女が言い終わる前に、保健室のドアが乱暴に開く。 「エ・・・エリアーデ先生ぇぇぇっ!!」 「クロちゃんがカエルのホルマリン漬け見て貧血起こした――――!!」 男子生徒に両脇を支えられ、紙のように真っ白な顔をした生物教師を見るや、エリアーデの瞳が輝いた。 「んまぁ!大っっ変!! 大丈夫ですか、クロウリーせんせ 大げさな声を上げて駆け寄ると、男子生徒たちに命じて、彼をベッドに横たえる。 「あぁ、あなた達は教室に戻りなさい。自習よ自習」 ベッドの上でうなされている彼への態度とは真逆に、冷たく生徒達を追い払うと、エリアーデはロードまでも部屋の隅に追いやって、クロウリーの傍らに腰を下ろした。 「ア しっかりなさって 必要以上に密着したエリアーデが、耳元に囁きかけると、彼の白かった顔がたちまち紅く染まる。 「エエエエエエエエエリアーデせんせぃっ?!」 「あらあら 顔が赤いですわ、アレイスター様 お熱を計りましょーねー 言うや、額と額をくっつける彼女に、彼の熱がますます上がった。 「あーら!たーいへんっ! すごい熱ですわ、アレイスター様 今日はもう、ここで寝てらした方がよろしいわ 「いっいやっ!!でもっ!!」 「私、一所懸命看病しますわぁ エリアーデは甘えるような声でねだり、緊張のあまり硬直する彼を抱きしめる。 途端、絞め殺される鶏のような悲鳴があがり、ロードは眉をひそめた。 「うるさいなぁ、もう」 部屋の端にあるベッドの上に座りこんだロードは、周りの視線をさえぎるようにカーテンを引く。 バッグから取り出したモバイルの電源を入れると、USBメモリを差し込んで、ファイルを読みこんだ。 兄達のパソコンから取り出した、cookieをはじめとするデータや、『Heavenly』に入った一瞬で手に入れたページソースをくまなく探る。 「みっけ」 Uraniaのプロバイダはどうしても探り出せなかったが、FloraとHebeの分は、かなり容易だった。 「蝋花と同じプロバイダだ・・・」 以前、蝋花のHPを荒らした時に、彼女が使っていたプロバイダだ。 「IP・・・まだ持ってたっけ?」 ロードは古いデータを呼び出し、プリントスクリーンにして取っておいたBBSの画像と、Heavenlyに残ったFloraのIPを照らし合わせる。 その数字が一致した瞬間、怒りが身体の裡を灼いた。 「蝋花・・・! あいつがフローラだ!!」 嬉々としてロードの『家族』を殺した者。 これからロードの『家族』を殺そうとしている者。 それが、ロードが長い間虐げてきた少女だったのだ。 「だから・・・笑ったの?」 『家族』を亡くし、悄然とするロードを嘲笑った少女の顔が思い浮かんだ。 「思い知らせてやるよ、蝋花・・・僕を怒らせたらどうなるか、ね・・・・・・!」 「ウォーカー君、今日も部活ですかぁ?」 放課後、声を掛けてきた蝋花に、アレンは傷だらけの顔を向けて頷いた。 「悲しい事に・・・その通りです」 深々と吐息すると、蝋花は気の毒そうに眉をひそめる。 「なんかぁ・・・今年は特にキビシイって聞きましたよぉ? まぁ、うちの陸上部、女子に比べて男子が弱かったらしいんで、顧問もようやく本気になったんだって、ほかの先生が言ってましたけどぉ」 「はは・・・そうだね・・・。 女子部にはリナリー先輩がいるからね・・・・・・」 蝋花の無邪気な言葉に、裏事情を知るアレンは力なく笑った。 「じゃあ・・・遅刻すると、ペナルティついちゃうんで!」 「はい!がんばってくださいねぇ!!」 手を振って踵を返したアレンに、大きく手を振り返した蝋花は、自分の席に戻ってバッグを取り上げる。 「蝋花ちゃん、もう帰るの?」 「うん!じゃあね♪」 蝋花はクラスメイト達にも手を振って、教室を出た。 放課後で人気のない中庭に入った蝋花は、日の光を浴びて涼やかに輝く小さな噴水を横目に見ながら、裏門へと向かう。 と、いきなり背後からおさげにした髪を掴まれ、乱暴に足を止められた。 「な・・・っ!!」 なにするの、という、抗議の声は、喉から出る前に消えてしまう。 「キャ・・・キャメロットさん・・・・・・!」 怒りに満ちた目に射すくめられた蝋花は、身動きも取れず、ただ、小動物のように震えた。 「お前がフローラだね」 びく、と、大きく震えた事が答えだ。 ロードは目を細め、更に蝋花の髪を引いた。 「痛・・・っ!」 「なんで殺したの?」 「なんのこと・・・」 「ウラーニアって誰?!」 「し・・・知らない・・・っ!」 髪を引かれる痛みと、ロードの怒りに怯え、すくみながらも、蝋花は必死に声を上げる。 その時、 「おい、何してる?」 中庭を見下ろす校舎の上から不機嫌そうな男の声がかかり、ロードは蝋花の髪を放した。 「ケンカか?」 更に降って来た声には答えず、ロードは踵を返す。 そのまま駆け去った彼女の背を見送り、蝋花はその場に崩れ落ちた。 ―――― バレた・・・・・・! よりによって、最も知られてはならない人間に・・・! 真っ青になって震える彼女を訝しく思ったか、二人の争いを止めた男は、校舎2階の窓から身を乗り出して、蝋花に声をかけた。 「大丈夫か?」 「・・・・・・」 気遣わしげな声に、蝋花が呆然と顔をあげると、数学教師のリーバーが彼女を見下ろしている。 「立てないのか?」 更に問いかけるが、蝋花の反応は薄かった。 「・・・ちょっと待ってろ」 素早く踵を返して、窓辺からリーバーの姿が消える。 その様を、ぼんやりと目に写していた蝋花は、はっとして立ち上がった。 今、リーバーに色々と聞かれても答えられないし、不審に思われては困る。 蝋花は投げ出されたバッグを慌てて掴むと、震える足を叱咤し、脱兎の勢いで逃げ出した。 「・・・あれ?」 中庭へ駆け下りたリーバーは、少女の姿を見つけられず、きょろきょろと辺りを見回した。 「なんだったんだ?」 困惑げに呟いた時、彼が出てきたばかりの校舎から、短い悲鳴が上がる。 「そっちか・・・」 元来た道を急いで戻ると、昇降口近くの廊下に、筒状に丸めた模造紙が幾本も転がっていた。 「なんだこりゃ・・・って、ミランダ先生?!」 模造紙と一緒に転がっている女性教師に、驚いて声をかければ、彼女は顔を真っ赤にしてむくりと起き上がる。 「ごっ・・・ごめんなさいっ・・・!!」 「いや、俺に謝らなくても・・・大丈夫っすか?」 転がった模造紙を拾ってやりながら問うと、彼女も散らかしてしまった物を慌てて拾い集めながら、何度も頷いた。 「は・・・はいっ! 私は大丈夫です・・・つ・・・つまづいちゃって・・・」 そうは言うが、彼女の足元に、つまづくようなものは何もない。 「あの・・・誰かこっちに来ませんでしたか?」 「え?いいえ・・・?」 きょとん、として首を振るミランダに、リーバーは首を傾げた。 「そっか・・・どこ行ったんだろうなぁ?」 「何かあったんですか?」 「えぇ、どうもね、生徒達がケンカしてたみたいで・・・理由聞かれるのが嫌で、逃げたかな」 「あら・・・」 リーバーの言葉に、ミランダは困惑げに眉根を寄せる。 「どこのクラスの生徒ですか?」 「あいつ、どこのクラスだったかな?メガネかけておさげにしてる子で、中等部から上がってきた・・・」 「もしかして、蝋花さんですか?」 「あぁ!そうそう、彼女・・・って、なんでわかるんです?」 リーバーの問いに、ミランダはますます悲しげな表情になった。 「あの子・・・中等部の頃からずっと・・・いじめられていたみたいで・・・・・・」 「え?」 さっと表情をこわばらせたリーバーの前で、ミランダは我がことのようにうなだれる。 「あの・・・どうしてそれを?相談でもされましたか」 「いいえ・・・。 でも、語学準備室の私の席からは、中等部の校舎が良く見えるんです。 あの子、高等部寄りの庭で、いつも泣いてて・・・・・・」 蝋花と言う名前を知ったのは、彼女が高等部に入学して以後のことだ。 以来、気にかけていたと言うと、リーバーも眉根を寄せて頷く。 「そっか・・・さっきもかなり、険悪なカンジでしたからね。 まずは主任に報告して、目を光らせてましょう・・・去年みたいなことがないように」 「は・・・はいっ・・・!」 リーバーの言葉に、ミランダはびくりと震え、慌てて頷いた。 去年・・・この学園では、いじめが原因で生徒が亡くなっている。 この手の問題に、教師達はナーバスにならざるを得なかった。 「ただ、問題は・・・」 呟いて、リーバーは眉をひそめる。 「いじめているのはどうも・・・キャメロットみたいなんすよね」 「まぁ・・・!」 ミランダは両手を口元に当て、息を呑んだ。 「また、同じことにならなきゃいいんすけど・・・」 どこか苛立たしげな彼の口調に、ミランダは不安げに頷く。 「もう・・・あんなことは・・・・・・」 ミランダは暗い表情で呟き、重く吐息した。 To be continued. |
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