† Angels We have Heard On High †






チャーハン大盛で!

 
 
† 朝ごはん〜♪ †
 
 「アレンちゃん、おっはよーん
 今日は、キレイに雪が積もってたわねぇ もう、遊んできた?」
 アレンがカウンターに立つや、周りのシェフ達を押しのけて、駆け寄ってきたジェリーに、アレンはにこりと笑った。
 「はい!
 庭で遊んでたら、ブックマンに『白ウサギ』って言われちゃいました」
 「あらん
 じゃあ、シェフに見つかんなくて良かったわねぇ
 おいしそうなウサギだと思われて、今日のお夕食のテーブルに乗ってたかもよん?」
 「あはは それはヤダなぁ」
 と、アレンがジェリーの冗談に笑っていると、
 「どーしてー?いいじゃなーぃ。きっと、おいしそうだよん♪」
 アレンの頭上に影が差し、その頭頂にコムイの顎が乗った。
 「ヤ・・・ヤですよ・・・!なんで僕が、夕食になんなきゃいけないんですか・・・!」
 「イヤイヤ、キミならきっと、丸焼きにされても可愛いだろうなぁと思ったのさー♪」
 アレンの頭上に圧力をかけながら、黒いセリフを吐くコムイの周りを、定位置を奪われたティムキャンピーがせわしなく飛び回る。
 「丸焼きって・・・!それが目的ですか・・・っ!!」
 「うん。きっと、ジェリーがこんがり焼いてくれるよ
 「焼かないわよっ!」
 ぱこんっと、大きなお玉で、ジェリーがすかさず突っ込んだ。
 「なんでさー。焼いてくれたっていいじゃない」
 殴られて、コブのできた頭を撫でつつ、不満げに言うコムイに、ジェリーが眉をひそめる。
 「アンタね・・・!いい加減、大人になんなさいよ!」
 「オトナじゃないかー」
 「どこがよ!」
 「全部
 「えと・・・注文・・・・・・」
 子供じみた言い合いに夢中の大人たちの間で、お腹を空かせたアレンが、困惑しながらも申し出たものの、聞いてはもらえなかった。
 「注文・・・・・・」
 悲しげにうなだれたアレンの頭上では、定位置を取り戻したティムキャンピーが、機嫌よく尾を振っていた。






Storys34目次
ShortStorys

MIDI『荒野のはてに』