「おはよ♪今日も戦っているわね」
ラビの朝食をめぐって、烈しい剣戟を繰り広げる二人に、リナリーがクスクスと笑声を上げた。
「おはようございます、リナリー!雪、すごく積もってましたね!」
彼女の登場により、アレンの大攻勢はようやく止み、朝食を死守したラビは、深々と吐息した。
「いいとこに来たさ、リナ〜〜〜!」
ようやく朝食にありつける、と、ラビは目尻に浮かんだ涙を拭う。
「ケチ」
「やっかましいさ、高燃費少年!!」
守り通したクロワッサンに噛み付きつつ、ラビは盗られたコロッケの代わりに、アレンのソーセージを取り上げた。
「僕のはいつも取るのに」
「量が違うさ、量が!!」
豚一頭分はあるだろうソーセージが載った皿を示し、ラビが鼻を鳴らす。
「お前いっつも、俺の皿を食い尽くそうとしてんだろっ!」
「だって、ラビのチョイスって、いつもおいしそうなんだもん」
「アレン君のチョイスも多国籍よねぇ」
そう言うリナリーの朝食は、典型的なイングリッシュ・ブレックファーストだった。
「ねぇ?朝食の後、二人とも何か用事ある?」
リナリーがトーストにジャムを塗りつつ、にこにこと問うと、二人は満面に笑みを浮かべて大きく頷く。
「雪遊びっ!!」
「あ!やっぱり?!」
二人の答えに、リナリーがぱぁっと、顔を輝かせた。
「雪の妖精を作ろうね!」
リナリーの提案に、少年達はまた大きく頷いて、目の前の朝食を、急いで片付け始めた。
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